本を読むことは好きで、実用書からビジネス書までと、ジャンルを問わず、手に取って読んでいます。現在は、週に2冊か3冊程度。
本を読む目的は、勉強・インプット・情報収集といったダイレクトな理由がある一方で、読書のために読書をしているという部分もあります。
読書が読書を呼び、良書に出会い、幅が広がります。
読書は読書を呼ぶ
本を読んでいると、様々なエピソードや先人の教えや偉業について学ぶことができます。
ある偉業や偉人について、その内容一本で書かれているものもあれば、本によってはいくつかの内容について、エッセンスだけを抜き取ってきて、多くを紹介しているものあり、それぞれ読んでいて勉強になるものです。
こうして本を読んでいると、その本で紹介されていたエピソードや偉人について、さらに詳しく知りたいと思うことがあり、一冊読み終えたあとに、気になったことについて書かれていた本を調達して、深追いするという読み方をすることが多々あります。
こうして読む本は、少しだけ触れられていたことの中で、気になるものについて深追いするので、どんどんページが進みます。
この本からあの本へ。あの本から次へ、といった読み方が出来るのも、読書の楽しいところです。
まさに、読書が読書を呼ぶ読書。
先日も、ある本から普段読まないような本へ、深追いすることが出来ました。
呼ぶ読書は、読書の幅を広げる
先月、「模倣の経営学(実践プログラム版)」という本を読んでいました。
経営学の研究者である、井上達彦さんという先生が書かれた本です。
タイトルから見えるように、模倣の経営学について、詳細に書かれています。
本書の趣旨は、一見新しいように見えることも、それは何もないところから独創的に作られたものではなく、何らかを模倣し、カスタマイズすることで独創的に見えているものであり、模倣から着想を得よう、という内容になっています。
具体的には、格安エアーラインが出来た背景と成功・失敗、スターバックスが成功した理由などについて、実在の会社を実例として、模倣について書かれています。
そのなかで触れられたものの一つとしてあったのが、グラミン銀行のムハマド・ユヌス氏のエピソード。
ムハマド・ユヌスは、バングラデシュで貧困する女性たちに少額融資をし、貧困から脱するという目的のために、グラミン銀行を立ち上げたというエピソードがあり、その内容が本書で触れられていました。
ここで、読書が読書を呼びました。
エピソードを読み、「この話、もっと深追いしたい」と思い、ムハマド・ユヌス自伝なる本を買って、いま読んでいます。
実は、歴史や偉人伝といった本はあまり読まないもので、自伝を読んだのも、実に久しぶりのことです。時間があれば読み、結構なスピード感で読んでいます。深追いしたいという気持ちで読むと、結構読めるものです。
こうした本の読み方は、読書を続けているからこそ出来ることだと思っています。
なんとなく、書店でふらっと本を選んでいるときには、自分の考えの枠外の本は選びません。読書が読書を呼ぶからこそ、新しい領域やジャンルの本を読むことにつながり、これが読書の幅を広げると思うというわけです。
こういう読書もあるので、読書はやめられないものです。
読書が読書を呼ぶ読み方をすれば、本は読める
本を読めば、本の内容は大きな学びになり、さまざまなことにプラスになります。
その一方、本を読む重しとして、読むことそれ自体が面倒であるという意見もあります。
確かに、本は自ら読まなければ読むことは出来ず、そこに面倒くささを感じると、本は読めません。こうした理由で本は読まないという話は聞くもの。
私も、ややこしい本を読むときは、若干の面倒を感じますが、楽しい本・前のめりで読みたいと思える本は、前向きに読むことが出来ます。むしろ、読みたい。
だとすれば、本は興味を持って読めば読めるということです。
本を読みたいけれど、あまり本が得意でないというケースなら、まず猛烈に読みたいと思える本を読む。(そうした本は一冊はあるはず)
次は、その本で紹介されている本を読むか、紹介されていた話に関連する本を読んでみるとい良いでしょう。
読書を呼ぶ読書は、知的好奇心が刺激されることで、読書を喚起するように感じます。
本をもっと読みたい、本を読み始めたい。
いずれの場合も、読書を呼ぶ読書を意識して本を読むことで、見えることがあるのかもしれません。
編集後記
読書が読書を呼ぶ読書。
早口言葉みたいですが、結構やってます。
しかしながら、同時に読みたい本が数冊あると、積読になってしまうという場合もあるので、好奇心もほどほどに、ですね。
今朝は、あるテーマでブログを書き始めたものの、どうしても気が乗らず、すべて消して書き直したこともあり、久々の夜上げ。
できれば朝のうちに上げておきたいものです・・・!