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税理士の36時間義務研修のベターな受け方・使い方を考えてみた。

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今年4月から義務化された税理士の36時間研修義務化。未だ罰則はないものの、当ブログの検索キーワードでも、36時間研修に関するものが多く、多くの方がいろいろと検索しているようです。

この36時間研修。義務とはいえ、税務会計を中心とした税理士の仕事に密接に関わる知識の習得を目的としていて、本来は受講=仕事に活きる、となるはずのものです。

とはいえ、「研修かー何だかねー」なんて思いながら受けていてはもったいないですよね。

できることなら、うまく受講し、うまく使いたいところです。

先週、同じ研修講師で同じような内容の研修会に2回参加したのですが、そこで2回目を受けているときに、一案ひらめいてきました。

この税務研修をうまく活かすには、いかに目的意識をもって受講に臨むかにかかっているんだと思うのです。

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週に2度の研修受講

先週の一週間に、火曜午後・金曜終日と、税務研修を受けてきました。

いずれも税理士会の認定研修で、研修受講カウントされるものです。

火曜日は東京で、金曜日は埼玉大宮での開催だったのですが、いずれも同じ講師による、同じ論点による研修でした。講師が同じだと、同時期に行われる研修は、内容がだいたい同じになるのはよくあることです。話題のトピックを主題にするので当たり前といえば当たり前なんですけどね。内容をしっかり確認しないでいたのは自分です・・・。

とはいいながら、なかなか難しい論点であったため、内容が重複していても上塗りのように何度も学べたので、これはこれでよかったと思っています。

そんななか、2度目の金曜に受けていたときに、2回聞いたことによって習熟度が高まり、なんとなく分かってきたなという論点がいくつかありました。

「2回連続して聞いて分かったかー、1回で分からんもんだな・・・」なんて思ってしまいましたが、しっかり意識すれば、1回でも叩き込めるのかもしれません。

そんなことを考えていたら、この義務である研修受講は、出来る限り効率的に、かつ効果的に受講すべきなんじゃないかと思えてきました。これまで結構受身で受けていた部分は大きかったのですけどね。

研修内容と、自分がそのトピックをどう思うかというグレード別にしっかり意識して受講し、ベストな受け方でベストな使い方を目指せるんじゃないのか?と思ったわけです。

研修内容の自分内グレードとその受け方・使い方

税理士の認定36時間研修といえども、その税理士が普段どういう仕事をメインでやっているのか、あるいはその時どういう仕事をやっているのかなど、それぞれのその時に知りたい内容によって、興味分野は違ってくるでしょう。

そのとき凄い知りたい内容もあれば、ストックしておきたい知識もあるでしょう。そして、もしかしたらある税理士にとってはある分野は放っておいて学ばないという選択肢もあるかもしれません。

そのようにして考えると、参加した時の自分の置かれている状況(どういう仕事を扱っているかなど)と、研修内容によって、大きく3つの自分内グレードがあることに気づきました。

1 今、実務で必要としていて、直ちに知りたいということ

2 今後の改正事項のなかで重要なことで、今後必ず使うことが予想され、今知っておくべきこと

3 今のところ使う予定はないが、いずれどこかのタイミングでそれに関わる事例にぶつかる可能性はあるが、現時点では知らなくても特段困りそうにないこと

なんとなく分かりますかね?これはあるんじゃないかと。でも、こんなことは普段意識もしないし、興味がないならないで、何となくぼーっとしてしまって意識はしないでしょう。

こんなことですが、あえて意識することで、研修への姿勢もこの意識で持っていけば、前向きで積極的に受講できる気がします。では、実際にはどう意識するのか。

1の今すぐ知りたいすぐに使う項目は、その研修の場でしっかりと聞いて吸収し、場合によっては細かいところを質問なんかしたりして、かつ、帰った後にもその要件をしっかり復習して、数字やパーセンテージなんかをある程度叩き込む必要がある項目でしょう。それぞれの事情に応じて自分グレードは異なりますが、直ちに仕事で使うので学びへの姿勢も前向きなはずです。これに関しては、それぞれしっかり向き合うので、あまり問題はなさそうです。

問題となるのは、2と3です。

2は今後重要になるものですが、今はまだ必要としない内容です。消費税10%上げが延期される直前まで、10%に上がることによる多大な内容の措置の研修がありましたが、これがその当時2に該当するものでした。これに関しては結構学んだのですが、また学びなおしです。

3は、もしかしたら使うけれど、もしかしたら使わないかもしれない項目です。そういうことはありますね。それぞれの仕事領域によって異なることかもしれません。しいて言うなら、3月の確定申告期のトピックでは、こういう使うか使わないか分からない項目は多いかもしれませんね。

この2・3はいずれも今すぐに使わないというのが、研修を受ける上で気が散る可能性が高いといえるかもしれないわけです。でも、だからといって、気が散ってその場ではよく分からなくて、後でテキストを読めばよい・・・ではもったいないです。

テキストを読むだけでは、いまいちイメージがつかめないし、自分で考えて可視化する必要があります。自分で読むだけのと、講師の先生が講義をやりつつそれで学ぶのとでは、いわゆる「見るのと聞くのとでは大違い」的に学習インパクトは違うはずなんですよね。

ということになれば、2と3の項目は、その場でしっかり聞いて、大枠である概要は確実におさえておいて、内容はある程度ざっくりおさえて要所要所の重点だけとらえておく。そして帰ってからは復習はしないくらいの気持ちで臨めば、それっきりでOKということで、意識的にもしっかり聞けるんじゃないでしょうか。なんせ復習不要ですからね。

とはいえ、完全にそれっきりとは言えないわけですが、2についてはその日はとりあえずそのままにしておいて、どこかのタイミングで自分で完璧レベルにすればよいという事です。2の論点は、そのうち重要になるわけで、色んなところでアナウンスがされるので、自分グレードが上がるタイミングは分かるはずです。そのときに1にレベル上げすれば良いでしょう。

そして、3の項目は、知識として押さえておけば良いので、それっきりにしておいて知識レベルでとっておき、もし使うことになればその時に調べれば良いでしょう。

このように、自分グレードに分けて、2・3項目はその日はそれで終わり!な姿勢で臨む手法で受講するとベターかもしれません。

取捨選択というチョイスも欠かせないかもしれません。

税務は、まず横に広いという特徴があります。そして、その広い横のそれぞれの足元は、底なしに深いという特徴もあるわけです。深くなれば深くなるほど、マニアックな論点なってくるのです。

研修を受けていると、ときたま、凄まじい深さにハマってしまうことがあります。自分では付いていけてない感あるのに、なんとかついて行こうとして、よく分からなくなる・・・そしてなんとなく集中力切れる・・・。

あるところまでは、「結構これ重要!やんないと!」という感じで臨んでいるのですが、どこかのタイミングで「ダメだー、疲れたー!」となってしまう状況ですね。実はこうなると研修時のモチベーションが下がってしまう・・・。

こうなるのでは研修内容をしっかり吸収できずに終わってしまうかもしれないので、勇気を出してどこかのタイミングで自分で締め切る。そして締め切ったら、締め切る直前まで見ていた重要論点の整理をして、その場での知識吸収を出来るだけ多くとれるように努めるというわけです。これが、取捨選択というチョイスです。そして締め切った内容は、後で気になれば、しっかり見ておけば良いのです。

税理士の36時間研修、同じ36時間なら、少しでも前向きに、かつ出来る限りいろいろと吸収したいところです。

今日は結構長くなってしまいましたが、参考になれば・・・!

編集後記

29日のハーフに向けて、10日間チャレンジ。

金曜日は大宮で研修だったため、往復移動をクロスバイクで。ランはなし。

土曜日は早朝ランで8キロ少しラン。

昨日の日曜日は走る時間をうまく作れなかったため、ちょっとした移動をジョグで。

今日月曜日は、仕事の終わりに5キロ軽くラン。

本当は週末に15キロくらい行きたかったところ、だらけました・・・。

そして、今日、仕事終わりに走ろうと思い、いつものSUUNTO Ambit3RUNを付けようとしたら、バンドのねじが取れてて、片側がぶらんぶらんになってました・・・。仕方なくセロテープで補強・・・。うーむー・・・。


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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