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振込手数料はなぜ差し引かれるのか?シンプル経理実践編。経理が複雑なら、なにがシンプルで、なにがシンプルでないか考えてみよう。


経理はシンプルであるべきだと思い、シンプル経理を推奨しています。

しかしながら、シンプルが良いのにシンプルを許してくれないのが実際の取引です。

これがなければシンプルに、難しく考えなくても良いのだろうなと思う処理はたくさんあります。振込手数料や事務手数料の差し引きをはじめ、なんだかよく分からないものまで。

シンプルを望むのであれば、なにがシンプルでなく、なにがシンプルなのか考えてみましょう。

経理はシンプルであれば難しく考えなくて済む

経理はややこしい、難しいものだ。やはり、そう思われている部分はあります。

お金の流れ、売上や経費を立てる。その数がたくさんあるのであれば、その分手間は増えます。

だからこそ、できる限りシンプルに、あまり余計なことを考えなくても良いようにしたら良いと考えています。

まずは、そう難しく考えない。(実際は難しかったとしても)

ややこしくても、少しずつ紐解けば理解が出来るはず。

そう思っています。

クラウド会計で預金口座が自動で処理され、その内容を確認して必要に応じて訂正すれば、経理は楽に出来るようになってきています。AIや学習機能で、次回からはソフトで処理を提案してくれたり。

しかしながら、実際の取引では対シンプルというものが少なくありません。

これがなければシンプルなのだが、があります。

振込手数料は、なぜ差し引かれるのか?

これは伝統的なものなのかもしれませんが、振込金額から振込手数料を差し引いて相手方に振り込むというものがあります。

たとえば、あるコンサルティングの仕事をして、その対価は108,000円。

その対価を相手から振り込んで支払うものとします。

こちらで、振込確認をすると、「107,676円」となっています。

108,000円は振り込まれていません。計算すると、324円足りません。これは一体なにか?

お分かりかもしれませんが、相手は振込にかかった振込手数料を差し引いて支払っています。

要は、「振り込むのに、324円かかったの。だから引いたのよ」ということ。

これについては、良いか悪いかは別として(まぁ悪いのでしょうが)、取引とか商売上の伝統的な慣習になっている部分はあります。差し引いて当たり前、と思っている人もあるでしょう。

先日、仕事の打ち合わせをしていて、ある入金の金額が合わないので確認をとってもらっていると、振込手数料の差引が判明しました。

その方は、振込手数料を差し引くことが多い業界の方ではあるのですが、

「なんで振込料、引くんですかね?何なんですかね、これ」という話もありました。

慣習とはなっていても、少なからぬ方がそう思っているのかもしれません。

ケースによっては、請求に振込料負担の文言を載せておいても差し引く人がいるのも現実です。まぁ、慣習とはこういうものです。

そして、これは経理をシンプルにさせてくれません。

売上一本で処理したいが、できない

さきほどの108,000円のコンサル料を例にみてみましょう。

お金をもらう側からすると、108,000円がそのまま振り込まれれば、売上の処理をするのが簡単です。

入金 108,000円

売上 108,000円

以上

シンプルです。クラウド会計で口座データがソフトに連動すれば、その処理が売上であることのみを処理すれば、それで済みます。

しかし、それを許してくれないのが、振込手数料の一件です。

入金 107,676円

売上 108,000円

差額   324円

合いません。

処理としては、こうなります。

入金 107,676円

売上 108,000円

振込料  324円

本来108,000円振り込まれるところ、324円少なく振り込まれた部分は、振込手数料をこちらで負担したと見て、経費に立てる処理が必要です。

108,000円が売上で、324円が経費。同時に立ちます。

本当は108,000円で売上一本で処理出来たのに、出来なかったじゃないか、と。

こうしたものが一つであれば問題はないのでしょうが、実際にはいくつもあったりして、それが経理を複雑化させます。「面倒」と思ってしまう原因です。

とはいえ、出来ることはやってみる価値はある

「振込手数料は差し引かないでほしい」

取引相手が大手であり、そんなことを言うものなら取引をやめられてしまうか、そもそも振込料を引かないことには応じてはくれないかもしれませんが、同じ規模の会社であれば対応してくれる場合もあるかもしれません。

「振込手数料はご負担いただけますでしょうか」という文言をしれっと入れてみる。

話す機会があれば、「ところで・・・」と軽く切り出してみる。

実際のところ、経理のシンプル崩壊という弊害のみならず、そもそも売上金額が減っていますからね。

無論、これを言うからには自分が支払うときも差し引いてはいけません。

なんとか出来るのであれば、しておきたいところです。

また、実際は何だかよく分からないけれど差し引かれているというものが少なくありません。

・協力金

・金利相当部分

・なんとか会費

など、なんだか良く分からぬまま、引かれてしまっているというものです。

このあたり、特に金額が毎回違うので、クラウド会計で学習させて処理させるのは出来ない部分になってきてしまいます。毎回、人の手と頭が稼働しなければ、処理ができません。

本来はシンプルにしたい。しかし、取引の関係で難しい部分がある。

仕方ない部分は仕方ないとして残して、その他の部分でシンプルに対応できるものがあれば、着手しましょう。

経理がシンプルであれば、取引もシンプルなはずです。シンプルだと、いろいろなものが見えてきます。利益、資金繰り、先々の計画。

面倒くさいのが嫌ならば、つねにシンプルであるように、考えていきましょう。

編集後記

けさは4時半起床。

昨日は、朝からうちの猫の調子が悪く、夕方に動物病院へ。

脱水からくる不調の疑いということ。診察と処置をしてもらい、帰宅後は疲れたようでぐったり。

もしかして夜のうちに・・・と思ったりしていましたが、早朝ドアを引っ掻く音で目が覚めました。いくらか調子は戻った様子。

いつもあるものも、いつまでも続くものではないのだなと、再確認した日でした。


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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