定期購読で毎号読んでいるAERAに、「現代の肖像」という連載があり、毎回読んでいます。
「現代の肖像」は、毎号さまざまな方面の有名な方が出てきて、その方の人生のこれまで、今、これからについて、インタビューしたものをドキュメントのようにまとめたものです。
自分ではない、他の誰かの生き方を学ぶことは、生きていると結構いろいろなことがある、自分の人生を、うまく生きるためのヒントになります。
「現代の肖像」を読む
毎号、本当にさまざまな方面の有名な方が登場する「現代の肖像」の連載。
人生、モノゴトをどうとらえるかといったことが好きな私としては、毎回読み込んでしまいます。
いま、手元にある号で登場されているのは、落語家の立川志の輔さん。
志の輔さんは、大学を卒業後、一度就職をしています。その後、しばらくしてから、どうしても落語家になることが諦めきれなくなり、30近くの年齢で立川談志さんに弟子入りをしました。
しかし、半年後に、師匠の立川談志さんが落語協会を脱会し、寄席に出ることができなくなってしまう・・・。
寄席に出られないなら別のどこかで落語をしようと、自らいろいろなところへ出向いて行くようになったということなのです。
これが契機となり、寄席だけではなく、さまざまなホールなどでの落語、新作落語を作り毎年披露するなどいった、独自のスタイルが生まれた・・・。
過去の話だけでなく、それを起源とした今の取り組み、そしてこれから。今回の号でも、学びとなるポイントがいくつもありました。
人生、なにがあるか分からないとは言われますが、やはり口で言われるだけでなく、実在する人の人生を見ると、伝わってくるものがあります。
「現代の肖像」の連載にあるように、実在する人の人生、生き方を学ぶことは、有名人ほどではないにしても決して簡単ではない自分の人生を生きるうえで、大いにヒントになります。
他の誰かの人生には、ヒントがある
自分ではない、他の誰かの人生には、生きるヒントがあります。
他の誰かは、自分の知らないことを知っていて、自分が遭遇したことのない出来事にあっています。
そして、他の誰かは、自分とは違う価値観で、ものごとのとらえかたも違っています。
自分の人生をより良く、充実したものにするためには、自分の個を持つことも大事ですが、他の誰かの人生を参考にすることで、悩みなら悩み、問題が起きているなら問題の解決に、なるべく最短距離で至りたいところです。
自分が初めて体験したこと、感じたことは、ゼロなので、そこで生じた問題の対処もゼロスタートになります。
ただ、自分が体験したことや感じたことは、自分にとって初めてのことではあっても、他の誰かがすでに経験していることがほとんどです。
だからこそ、起業をする人は起業して成功した人の本を読むし、病気やケガなど大きな試練を克服した方の本は、同じように試練を抱えた人を勇気づけます。
こうした有事のときに、他の誰かの人生は助けになります。
これをさらに先回りして、普段から本を読む、ドキュメントを見る、私のようにAERAを読むというようなことで、より多くの人の人生に触れておくと、ものごとが有事になる前に解決できることもあると思うのです。
いつもの毎日である仕事・暮らしにもいろいろある
自分ではない、他の誰かの人生、生き方を学ぶことは、自分の人生の助けになります。
多くの場合は、有事のとき、ピンチのときに、自分と同じような境遇にある人の本を読むなどして、その人の生き方から、自分がどう動くかどうかの判断に役立てます。
実際のところ、大きなトラブルや問題などの有事やピンチだけでなく、いつもの毎日である日々のなかでも、大なり小なりの壁はたくさんあります。
それは、仕事にあり、暮らしにもあり、です。
判断に苦慮する大きな壁でなくても、ちょっとした迷いや悩みは多いです。
また、モノゴトはとらえかた次第で、大きくも見えるし小さくも見えます。できごとや抱えた問題を、どうとらえるかということについても、自分の物差しだけではなく、他の誰かの考え方を学ぶことで、深刻にならずに済む場合もあります。
日々、すれ違う仕事や暮らしのいろいろの、ひとつひとつにズブズブはまらないためにも、他の誰かの生き方、人生訓のようなものは、なるべく多く持っておいた方が良いのではないか、と思うのです。
私の場合、AERAの「現代の肖像」のみならず、生き方、伝記のようなものを読むことで、出くわした状況に対して「この間読んだあれと似ている!」とか、「全部ではないけれど、共通する部分はあるな」と思うことで、なるべく早くに解決したことや、あまり重く考えずに済んだということも結構多いです。
有事やピンチのときは大変ですが、いつもの毎日にも結構いろいろあります。自分ひとりの能力、責任で突破することも大切ですが、ある程度他の誰かの経験を学んで、次へ次へと潜り抜けていくことも必要かと思います。
編集後記
週末土曜は、朝6時頃からさいたま新都心周辺を朝ランしてきました。
いつも、新都心エリアを走るときは、スーパーアリーナの屋外スペースを抜けるのですが、朝の6時の段階で、なにかのコンサートの物販で長蛇の列が・・・。
いつも誰もいない時間・スペースに、凄まじい人がいて正直ビビりましたね・・・。
これも朝ランの魅力でしょうか・・・。