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会社を経営しているなら財務諸表は読めなければいけないのか?いや、必要なところ、読めるところだけ読めればオーケー。

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仕事でお話しする機会の多い、中小企業の経営者の方、起業したばかりという方々から、「財務諸表は読めないとまずいですよね?」という質問を受けることがあります。

財務諸表とは、会社の数字を表す、損益計算書や貸借対照表などのことです。

このような質問に対しては、だいたい同じように返すことが多いです。

「いや、読めるところだけ読めればOKですよ」と。

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財務諸表はテクニカルに読めなくてオーケー

財務諸表を読む、経営分析をする、財務分析をする。

こう見ると、財務諸表を読みこなしている感じがします。

そして、どこかに「会社を経営している者であれば、会社の数字である財務諸表は読みこなせなければならない」という風潮もあります。

そんな風潮のせいもあり、「財務諸表、しっかり読めないとまずいよね?」という声をもらうのかもしれません。

そう聞かれる社長も、実はそこそこ読めていることは多いです。自分の会社の状態を、だいたた必要な内容としては把握できているもの。さらに読める必要があるか?

確かに、読めるにこしたことはありません。

ただ、私としては読めるところ、必要なところだけ読めればオーケーだと思っています。

特に、起業したばかり、ビジネスをスタートアップしたばかりの会社であればなおさらです。また、しばらく事業を続けてきてはいるが、財務分析を重視しなくても良い会社というのもあると考えています。

日経新聞、経済番組などを見ていると、ROE、~比率、~分析などの言葉が並びます。これを見ると、確かに使いこなさないとまずい気もしますが、無理に数字をこねくりまわして、テクニカルに読もうとしなくても大丈夫な場合も多いです。

会社の数字はどう見るか?ざっと考えてみましょう。

会社の数字はどう見るか?

財務諸表を読もうとしたとき、基本は損益計算書と貸借対照表となります。

損益計算書は、会社の利益を計算するもの。貸借対照表は、財産債務の状況を把握します。

会社の規模が、起業・スタートアップから中小のそこまでの規模であるなら、そこまでナイーブに考えなくても良いのではないかと思います。

たとえば、脱サラして、ビジネスを始めたばかりであれば、まずは会社・事業を軌道にのせていかなければなりません。

この状況から、起業~中小のある程度の規模までは、3つの基本をベースに、財務諸表を読めれば良いです。

・利益が出ている

・お金が回っている

・自分と家族を養える給与を出せている(あるいは従業員も)

これらは、損益計算書で、しっかり利益が出て、貸借対照表にすぐに使えるキャッシュがあるかどうかで、概ね判断できます。営業利益・経常利益は出ているか?現金預金はあるか?

財務諸表から、この状態が読み取れる程度で、まずは大丈夫です。

これは、起業したばかりでも、しばらく事業をしている場合も同じです。

とはいえ、具体的にはどう状況を判断し、どのように読めば良いのかわからないかもしれません。

ケース別に、どう財務諸表を見るか、私がお話しする一例をいくつか挙げてみます。

ケース別、財務諸表の読み方

財務諸表は、損益計算書(PL)と、貸借対照表(BS)が基本です。

財務諸表を読もうと思った時、まずはPLから入った方が良いと考えています。BSは状況に応じてで構いません。

というのも、PLを読んで、BSはそこまで読む必要がないというケースもあるからです。無理に読もうとしないのが基本です。

財務諸表を読むとき、だいたいは以下の基準で読めれば良いのかなと思います。

・明らかに儲かっていて、お金も借入に依存せずに潤沢にあり、回せている

→PLだけで良い

明らかに儲かっていて、利益が出て、借入に依存せずにお金が回っているのであれば、事業は順調、売上と利益は問題なしで、財務状態も良好。それならば、PLを見るだけで、BS分析をこねくりまわす必要は、現状では不要でしょう。このまま伸ばしていければオーケーです。

・明らかに業績が悪く、利益が出ていない、お金が回せていない

→PLだけで良い

明らかに業績が悪く赤字であり、お金が回っていなければ、まずは事業を回復していかなければなりません。BSをこねくりまわしても、お金は出てこないでしょう。PLを見て、経費に問題がないければ、やはり売上から利益、キャッシュを回していけるようにするのが先決です。

・結構儲かってはいるが、手形・売掛金・借入もそこそこある。とりあえず今はお金が回っている

→PL・BS両方見た方が良い

事業が軌道にのり、売上、財務規模が大きくなってくると、この状態に注意したいところです。この状態だと、PLはもちろん、BSも注意したいですね。BSの財務分析も役立ちます。

この、PL・BSいずれも見た方が良いケースのみ、深堀してみましょう。

財務諸表を見た方が良いケース-お金は回っているか?

このパターンをさらに掘り下げていきましょう。

たとえば、こんなBS、PLだったら、気を付けなければいけません。

PL

売上  20,000,000

経費  12,000,000

利益   8,000,000

BS

現金預金 1,000,000 支払手形 3,000,000

受取手形 6,500,000 買掛金  2,000,000

売掛金  7,000,000 資本金  1,000,000

車両   1,500,000 利益剰余 10,000,000

利益は出ているけれど、キャッシュが極端に少ないという状態です。

規模の割に、自由に使えるキャッシュが少ないと、トラブルが起きたときに黒字倒産の危険があります。

手形と売掛金は、基本的にキャッシュに準ずるものではありますが、手形は不渡りとなる恐れがあり、売掛金は入金が滞る可能性があります。100%キャッシュとは言い難いです。

このBSだと、受取手形が多く、売掛も多いです。また、支払いの方も、支払手形、買掛金が多いようです。

利益は出ていますが、お金が入金された瞬間に、なにかの支払いに回している感じです。

入金→即手形代金・給与・経費支払い

いわゆる、自転車操業的な経営状態が、財務諸表から読み取れます。どこかで入金が滞るか、業績が傾いてくると、一気に資金繰りに窮する可能性があります。

ここまで極端ではないにせよ、すぐに動かせるキャッシュが、ある程度あることは望ましいです。

よく、財務諸表分析では、流動性が高いのが望ましいというものがあります。本来、手形や売掛金は流動性が高いものですが、動きが鈍ると流動性が下がります。お金に替えられなければ、換金性があるものでも意味がありません。

財務諸表を読む、PL、BSを分析することは、まずはお金の流れはスムーズであるか?というところから始めてみると良いかもしれません。

実際には、財務諸表には税金が絡んできますので、タックスプランや税金にどう影響してくるかというポイントまで含めて財務諸表は見なければいけません。

株主が外部の人であるとか、株主の圧力がなければ、配当能力を分析する必要はありません。本当に必要な分析だけできれば良いのです。

とはいえ、まずはできるところから。

事例、サンプルでさまざまな数字の比率を計算してみても、あまりリアルに響きません。まずは自分の会社の数字で、身近なところから財務諸表を読み始めると、効果的に読み広げられるます。

財務諸表は必要なところ、読めるところから読んでいけばオーケーです。

編集後記

今日のブログは、昨日の夜にネタを仕込んでおきました。

しかし、今朝書きながら軌道修正がいくつもあり朝上げは断念。

その後、電車移動中に詰めて、夕方チェックしてようやくアップ。

久々に長期戦でした。


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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