一枚のレシートが経費になるのか、ならないのか。
それは、そのレシートが何であるかではなく、どういったものであるかで決まります。
「~だから」経費になるというものではない、経費
経費で落とせるのかどうか、費用になるのかどうかという質問を受けるときに、以下のような話になることは多いものです。
「飲み代だから、経費で落ちますよね?」
「ゴルフは経費でいけますよね?」
「パソコンだったら経費で大丈夫ですよね?」
いずれも、「~だから」経費になるのではないか、という問いです。
これは本当によくある話です。
しかしながら、飲み代だから、ゴルフだから、パソコンだからという理由で、経費になるものではありません。
少なくとも、私はそう思っています。
レシート領収書が経費になるかどうか考えるときは、それが何であるかではなく、それがどういったものであるかが、大事な判断になります。
このレシートは仕事なのか?で経費は決まる
飲み代だから、ゴルフだから、パソコンだからという理由で、経費になるわけではありません。
たとえば、このレシート一枚を見て、経費について考えてみましょう。
先日、私はひとりでスタバに行って、コーヒーを頼んで席で飲んでいました。
ここで気をつけたいのが、
「スタバでコーヒーだから経費で落ちるよね?」
とは、なってはいけないということ。
スタバをどういう理由で利用したのかが、経費を決めるうえでは大事な判断要素になってきます。
私の場合、仕事で使う本を読むのと、メモをいくつかとるために利用していました。これは、私が考えるところでは、仕事だから経費として処理します。
また、パソコンで資料を作る、打ち合わせをするといったことも、仕事として経費となるものでしょう。
一方、スタバのレシートだったとしても、その利用目的が個人的に読書をするために利用したものであるとか、友達とおしゃべりをするために利用したものであれば、それは仕事ではなく、経費とはいえないでしょう。
よくある経費の考え方としては、
「スタバでのコーヒー代も仕事であれば経費で落ちる」というのがセオリーであるところ、その一部が抜けてしまい・・・
「スタバなら経費で落ちる」、となってしまっているといえます。
何々のレシートだから経費ではなく、それがどうか、仕事なのかで決まります。
仕事かどうかの判断は、自分で持つ
スタバだから、何だからという理由で、レシートや領収書が経費になるものではないというお話でした。
仕事かどうかで経費を考えると、落ちると言われる領収書が落ちないことがある一方、落ちると思われている領収書が落ちることだってあります。
たとえば、ランニングシューズ。
税理士の仕事をしている私であれば、ランニングシューズを経費にすることは、正直難しいところです。
「仕事か?」と問うたとき、あいまいだからです。
しかし、それがスポーツトレーナーの方であり、トレーニングの指導で使うのであれば、仕事だから経費になることになります。
自分が何をしているか、どういう仕事かによっても、経費は違ってきます。
また、仕事であるかどうかという判断が難しい場合もあるかもしれません。
たとえば、スタバで考え事をしたいと思い、お店を利用する場合などが、それに当たります。
私としては、仕事でアイデアを出したい、整理をしたいと思い、コーヒーを飲みつつアレコレと考えています。
しかし、見かけはただ休憩しているだけのように見えるかもしれません。
ただ、私は仕事をしているつもりです。仕事か、経費かは、こうして幅が出ます。
経費かどうかが、あいまいなレシートについては、「これは仕事だな、仕事として使っている」と考えられるかどうかを大事にしましょう。
「スタバだから」という理由だけでは、経費にはならないのです。
編集後記
けさは、6時起床。いつの間にか二度寝をしていました・・・。
昨日は畑にて、秋から作り始める、茎ブロッコリーと葉ネギの準備を。
雑草を抜いて、耕して、古い根っこを取り除いて、肥料を入れるところまで。
多少疲れたようで、夜はバタンと就寝。二度寝までぐっすりでした。