ネットが発達して、誰でもスマホを持ちミニパソコンのように常にいろんなことを調べまくっている今のこの時代。
どうでも良いことから深刻なことまで、みんな調べまくっています。
そして、みんな税金のことについても、いろいろ調べまくっているでしょう。
今日は、私が思う、いわゆる税金のググり方について紹介してみたいと思います。
税金の悩みのググりでの解決・・・。
以前に、会社の税金や会計についての疑問を、ググりで解決するということが増えていることを受けて、こんな記事をあげました。
ググりとは、検索するということです。Google検索からきているワードです。
会社を起業・後継したばかりの社長・若社長がやりがちな、税金会計の悩みのググりでの解決・・・実はキケンがいっぱい!
一貫して、検索して出てきた内容を鵜呑みにするのはキケン!ということについての記事でした。
では、どうやってググればよいのか・・・?という声が聞こえてきそうですね。
これについては、税金の制度の基本的な使い方を押さえつつ、かつ、ググるためのルールを押さえれば、うまく使いこなせるのかもしれません。
税金は、基本的に受け身でなく自発的に型にはまろう
まずは、税金の制度を使うための基本的なルールというか、決まりについてです。
これに関しては、実は当たり前のことと思われるかもしれませんが、ググるときのルールに共通する部分も多いので、あえて書いてみますね。
税金については、会社をやっている人であれば個人事業にしても会社にしても、その事業に関する税金に触れる機会があり、あるいはそうではないサラリーマンの方であれば自分の給料にかかってくる所得税やマイホームを買った売ったというときに税金に触れる機会があるはずです。
これ以外にも、年金をもらっていれば年金への税金、親族が亡くなられたときは相続税がかかったり、様々な場面で多くの人が税金に関与しています。
そして、それぞれ税金がかかりそうだな・・・という場面に出くわしたときに、まず考えたくなるのが、「税金少しでも安くしたいなぁ」ということでしょう。誰もがそう考えるかもしれませんね。
そういったときに、自分でテレビやネットや書籍で調べたり、周りで知っていそうな人に聞いてみたりなどして、いろいろ情報を集めることかと思います。そうして調べてみると、なにやら自分に関係しそうな税金の優遇制度があることを知るかもしれません。
商売について気になるなら商売に関すること。
給料について気になるなら給料に関すること。
マイホームについて気になるならマイホームにに関すること。
いろいろと得しそうなことを知るかもしれませんね。
そのときに、注意してほしいのです。税金は、自分の事案と、税金の制度がマッチしないと使うことが出来ないということに。
ちょっとテレビで見た、新聞でみた、人づてに聞いた、などで良い話を聞くと、何でも自分にあてはまると思い込んでしまい、勝手にそれでいこうという気になってしまうことが多いです。実際、「人から聞いたんだけど・・・」「テレビで見たんだけど・・・」ということで、相談に来られて、「実はそれ使えません」というお話をすることは結構あることです。
税金は、自分の事案と制度で要求している条件を照らしあらせて、自発的に型にはめる思考が大切になってきます。
どこかで聞いて、使えると思い込み、「受け身でプリーズ!」とはいかないわけです。
商売であれば、会社の規模や業種が影響し、
給料であれば給与の額や家族構成などが影響し、
マイホームであれば、その住宅の種類や規模・入手方法など、
それぞれ制度の条件が細かく設定されています。
それぞれ、自分の事案を制度とあてはめて、初めて使えるというところに着き、使う準備をする段階になるのです。
ググりのルール
ここまで、税金の制度はどう使うかということをみてきました。
ここからは、ググるときの情報のレベルと税金の使い方ルールが、どうググりに影響するのか、みていきたいと思います。
まずググルときに意識したいのが、情報のレベルです。ここでいう情報のレベルは、情報の信頼性と真実性のことをいいます。
たとえば、単純に住宅ローン控除と調べたとしましょう。そうやって検索すると、様々なページの、さまざまな情報が出てきます。
それは、国税庁ページのQ&Aかもしれないし、どこかの会計事務所が書いたものかもしれないし、誰かが質問し誰かは分からない誰かが答える質問サイトかもしれません。とにかくたくさん出てきます。
そうやって出てきたサイトは、情報のレベルで区分されると考えています。これが情報のレベルです。
レベル別に見れば、
・高い
国税庁のホームページ内の情報、公官庁のページ、大手会計事務所のページ
・中くらい
中小会計事務所のページ
・低い
質問サイト
という感じになるでしょう。
公の立場とか、情報源である国税や公官庁の情報は、間違いはないはずです。大手会計事務所も、多くの目を通過してある程度の信用を持っての開示で、間違いは少ないでしょう。
中小会計事務所は、良い場合もあるし、間違っている場合もあり、それぞれまちまちです。高いレベルもあるかもしれませんし、質問サイト以下もあるかもしれません。
質問サイトは、場合によっては合っている場合もありますが、匿名性が高いので、あまり鵜呑みにはしたくないものです。ただ、自分の事例を提示し、その条件を誰かが検討してくれるので、身近感は強いのが信じてしまうところがあり、逆に難かもしれません。
ちなみに、この情報レベルの高低と、税金を使う楽さは、反比例するかもしれません。
というのも、高いレベルの場合、基本的には法律の条文ベースでの情報開示と、それが少し優しくなっているQ&Aが載っているだけであり、若干の事例はありますが、自分で自分の事例と開示されている情報をあてはめなければいけません。
逆に、低いレベルであれば、質問サイトは事例に答える形式であるし、自分であてはめる手間はいりません。その代わり信憑性に欠くということです。
そして、この情報のレベルがどうググりのルールに影響するのか?
ここまで来れば答えは簡単かもしれませんね。
ググって出てきた情報が、どれだけ信頼性があるのかということを踏まえて、そこで開示されている情報をいかにして自分の税金がかかりそうな事例にあてはめていくのかということです。
情報の信頼性と自分へのあてはめ、これが税金を考えるルールとググりでのルールで、共通する部分になるでしょう。そして、さらにプラスして加えるなら、情報数を増やすということ。共通する答えをたくさん集めれば、情報の精度は上がります。逆に、自分都合で最高な質問サイトでのアンサーでも、そういった答えが他に一件もなければ、キケン度は高いでしょう。
情報はあふれ、何が正しいのかわからないことも多いですが、それでもググって答えを出すときは、情報のレベルをおさえる。基本的には国税や公官庁レベルの情報を使う事。それ以外は参考までにして、参考したうえで、高いレベルに戻る。最終的には自己責任かつ自己判断です。不安があれば、税務署に問い合わせるか専門家に尋ねてみる。
情報はうまく使いましょう!
編集後記
今日は仕事終わりに一瞬仕事を抜けて、5キロランニング。少しショートコースにしました。
本当は29日までの10日間チャレンジなので、今週末は少し距離を伸ばしたいです。
モチベーションも上げつつ、休養も考慮して頑張ますー!
そして、今日の記事ですが、ぎりぎり滑り込みで23時すぎにアップ。ここ数日は夜上げになっています。生活リズムが少し乱れてしまってます・・・。軌道修正しなければ!!