会社のお金は、ある程度残しておきたいものです。
お金を残すためには、利益の幅を広げていくことが大事になってきます。
利益の幅を広げ、お金を残すためには、経費をトコトン突き詰めるという方法があります。
お金を手元に残す経費術
会社のお金は、常にある程度の額を残しておくと安心です。
お金があれば、設備投資の際にすぐ動けますし、資金繰りが多少狂ったときにも収支に耐えることができます。また、急なトラブルでお金が必要になることもあるからです。
会社のお金は、利益の分だけ毎年増えていきます。利益の積み重ねが、手元のお金を作るのです。
利益は、売上マイナス経費で計算されます。そして、そこから法人税等を支払った残りが、当期の現金増加ということになります。
利益を出すには、売上を上げて粗利で稼ぐか、経費を減らすかということになります。また、法人税等は利益をベースに計算するため、経費として落とすべきものはもれなく落とし、不要な納税も避けたいところです。
利益を作り、不要な納税を避けることでお金は手元に残ります。
そのために何をするか?
売上は上げようとしても、思うようには上げきれないものですが、経費は見るべきポイントが多かったりするものです。
お金を残す経費術として、落とすべきものはしっかり落とし、余計な支出は極力抑えるという方法があります。
落とすべき経費はもれなく落とす
スタートアップから中小規模までの会社、特に社長が一代で始めた会社で、会社=社長であるような場合、経費に出来るのかどうかが曖昧なものがあります。
それが体現されているのが、
「これって経費で落ちますかね?いけますかね?」というクエスチョンです。
正直なところ、明らかに経費でいけると自信を持っていえるもの以外は、結構グレーゾーンだったりします。
そのグレーな感じが、経費でいけるものかどうかを迷わせてしまっている部分があるものです。
経費として明らかなものとしては、物を仕入れて売るなら仕入代金、外注費が生じればその支払い、事務所や倉庫の家賃があれば賃料と、何も考えずにいけると思うものがあります。
一方、100%いけると思うもの以外はグレーになります。グレーだからといって、何でもかんでも経費から除外していては、経費とすべきものまで経費とならないことになってしまいます。
グレーなものといえば、交際費関係・セミナーや勉強会の参加費・車の購入費用・備品の購入費用などで、会社負担とすべきなのか、社長個人の個人的支出(自腹)とすべきかの判断が難しいものです。
これ以外にも様々あるでしょうが、グレーなものは、「それが仕事である、仕事のためである」と、言い切れるかどうかというところにかかっています。
一本橋を渡りながら、右が経費・左が個人的支出というシチュエーションであれば、経費の方に落ちそうなら経費、個人的な方に落ちそうなら個人的支出といったように、です。
実際、物の見方は千差万別であり、自分がそれを仕事だと思い、たとえ税務調査時に説得できるような言葉でもって説得できれば、誰がどう言おうが仕事は仕事です。
経費は仕事であるか?経費であるなら、すべからくしっかり落としましょう。
必要経費を落とせばその分の利益は減りますが、これに対応した納税は減ります。結果、お金は残ることになるのです。
余計な支出は極限まで抑える
経費とすべきものはしっかりと経費に落とすことと同時に、やっておきたいことがあります。
それが、「余計な支出は極限まで抑えること」です。
これはあくまで私がやっていることですが、仕事においても生活においても、不要だなと思う支出は極力なくすようにしています。
付き合いで加入した使っていないサービス、気付けば垂れ流している固定費、以前は使っていたが飽きたりして利用していないものなど、よくよく見てみると無意味に支払い続けているようなものというのは案外と多いものです。
そうした支払いは、実はひとつひとつは小さいもので、一個だけを見ると大したことがなさそうに見えます。月会費2000円、月額料3000円・・・しかし、積み重なると大きくなります。合計して月額20,000円だとすれば、年間で240,000円です。これを必要な支払いに充てられれば・・・です。
また、こういった支払いについては、もうひとつ大きな問題があります。
「やめたいけど、やめられない」という事です。
これは契約の問題ではなく、解約の申し出と解約事務が面倒であるというところが問題となっています。多くは、あえて面倒な手続きを踏ませて、やめさせないようにしているところもあります。
しかし、こうあるからこそ、あえて解約するなり退会するなりして、不要な支出は押さえたいものです。案外、思うと面倒ですが、やってみれば大したことなかったということも多いです。
こうして不要な支払いがなくなれば、その分経費は減り、利益は増えます。その分税金は増えるでしょうが、そもそも不要な支出をしていた方が大問題です。税金の分を際し引いた残額は、手元にお金が残ります。
原始的ではありますが、案外やってしまっている余計な支出があります。これを減らすこと・作らないことが、お金を残すうえでの基礎中の基礎ともいえるでしょう。
会社を継続し、ビジネスを続けていくうえでは、お金は切っても切れません。出来るだけ、お金は残しておきたいものです。これは、損益が厳しくても、儲かっていても同様の事です。
経費をトコトン突き詰めて、お金をしっかり残しましょう。
編集後記
明日は湘南国際マラソンのトレーニング日。またあっちの方へ行ってきます。
今回は、ビーチラン。しかし天気はどうでしょうか。
そのへんも含めて、またレポする予定です・・・!