税理士試験の科目選び。試験結果を受けて、次にどう動くか?いくつかの基準と科目選び。


今日、12月15日は税理士試験の結果発表の日。

結果を受けて、それぞれが次に向けて動き出します。

その方の多くは、次に何の科目を選ぶかということになるでしょう。

科目を選ぶとき、どういう基準で選べば良いか、迷うところです。

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次に何の科目を選ぶか?

試験結果発表当日である今日は、官報に合格者が記載されることで、5科目合格待ちの方は合否を確認できます。見事合格となれば、合格証書が送られてきます。

科目合格待ちの方は、郵送されてくる試験結果通知で、受験したそれぞれの科目の合否を確認できることになります。地域によって異なりますが、結果通知は早くて当日、翌日土曜日、遅くて翌週月曜には到着するようです。

5科目合格となれば、税理士試験は完了。次はどう資格を活かしていくかです。

一方、科目合格待ちであれば、合否いずれかの結果を受けて、次に何の科目にトライするか選ぶことになります。

この科目選びが難しく、少し悩むところ。

どう選んだら良いか、いくつか基準を考えてみました。

税理士試験の科目選び-新しい科目選び

まず、結果を受けて嬉しい結果だった場合。新しい科目を選ぶことになります。次は何をやろうか?といった具合です。

科目を選ぶときに考えられる基準は、いくつかあります。

・実務に役立つかどうか基準

・受かりやすいかどうか基準

・とにかく勉強ボリュームを落とす基準

それぞれどういう基準で選ぶことになるでしょうか?

・実務に役立つかどうか基準

科目を選ぶとき、よく言われるのが実務に役立つかどうかを基準にします。私が選ぶときも、そうした話はよくしていました。

実務に役立つかで考えるときは、自分がどういう仕事をしていきたいかをある程度決めておく必要があるでしょう。何をするかによって、どう役立つかは変わってきます。

税理士業務の王道ともいえる、法人決算メイン。これがやりたく、かつ試験を実務に活かしたいなら、法人税・消費税をやっておいた方がよいでしょう。これは、受験時代にも知られていました。

また、資産・相続をメインでやりたいなら、所得税と相続税と選ぶという方法があります。

5科目合格で試験突破するなら、税法は法人税か所得税は合格しなければならず、そことのバランスが必要です。

どういう仕事をしたく、どういった仕事をしている事務所で働きたいかということを考えて選びましょう。そして、将来独立することも視野に入れつつ。

仕事をしながら学べる部分はありますが、試験で基礎から叩き込んでおくと、すぐに実務は出来なくても、確実に仕事に効いてきます。

・受かりやすいかどうか基準

そして、よく言われるのが、受かりやすい科目を選ぼうというもの。

しかしながら、受かりやすい科目というのはないのではないかというのが、個人的には思っているところです。

受験時代に、「法人税や相続税は受かりにくい」という話がありました。

では、酒税や固定資産税は受かりやすいのか?

法人税や相続税は、テキストも厚く、勉強ボリュームも大きいです。それが受かりにくいと言われるゆえんでしょうが、合格率は概ね10%と言われる税理士試験、受験者数が多い法人や相続は、それなりに合格者も多いことになります。分母が大きければ、合格者人数はその分増えます。

一方、酒税や固定資産税は勉強ボリュームは落ちるものの、受験者数が少ないため、その10%となれば、限られた人数となります。全国で100人程度から数百人。決して、受かりやすくはないでしょう。

となれば、いずれにしても簡単というものはなく、受かりやすい基準というのは、当てにしない方が良いのかもしれません。

・勉強ボリュームを落とす基準

仕事をしながら、子育てが忙しいという理由から、とにかく勉強ボリュームを落としたいという場合はあるでしょう。

これを念頭に置き、実務でどうかは問わないのであれば、法人税か所得税をとる前提で、消費税やボリュームが小さい税法を選択するという手はありです。

惜しくも手が届かなかったときの科目選び

また、結果を受けて「あと一歩」というケースもあります。

そのときは何とも言えない気持ちになるものですが、落ち着いたら切り替えて、次はどうするか考えることになるかと思います。

この場合、今年受験した科目を受験するか、別の科目に変えるかという2択があります。

私個人的には、今年受けた科目を受験する方が良いと思っています。

1度、あるいは2度思わぬ結果の場合、「気分転換も兼ねて別の科目に行ってみるかな」と思うことはあります。ただ、別の科目にいった場合、また一から勉強するわけであり、かつ、気分転換の新鮮さはそう長くは続かないということがあります。いずれにせよ、勉強は必要です。

また、税理士仲間と話したときにあった話が、「学校の後輩で受験しているのがいるんだけど、ほぼあらゆる科目に手を出していて、次にどれを選べば良いか分からなくなっている」というものでした。

向き不向きはもちろんあるのかもしれませんが、こうなってしまっては悩むばかり。仮に相談されたなら、再チャレンジで同じ科目にする方が良いと伝えます。

ここまで、科目選びはどうするかについて、アレコレ考えてみました。いま仕事をしている実務目線、受験時代を振り返ってどうだったか・・・。

本来は、勉強したい科目をやれば良いのでしょうが、受験生、特に学生や受験専念である場合は、何を基準に選べばよいか分からないのは仕方ありません。

少しでも、参考になれば。

編集後記

ここ数日で一気に寒くなり、なんとなく体調がイマイチです。

あまり出ないセキも出て、本来は皇居ランに行く予定が、今日はおとなしくすることに。

そして、今日は結果発表。

受験仲間はもともと少なかったのですが、なんとなく官報を見ていると、最初の数年よく会っていた受験仲間の名前があり驚きました。

コツコツ・継続は力なり、強く感じました。


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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