昨日、スターバックスコーヒーへ行ってきました。
その際に、何の気になしに、スタバの「コーヒー豆ガイド」という冊子を手に取り、読んでみました。
コーヒーを飲みつつ、これを読んで、いろいろなことに思いを巡らせていました。
スタバのコーヒー豆ガイド
スタバでは、店内での飲食以外に、コーヒー豆を買って帰ることもできます。
コーヒー豆ガイドには、それ用に取り扱っている主な豆についての説明文が載っています。
開くと、BLONDE ROAST(軽め)、MEDIUM ROAST(まろやか)、DARK ROAST(深みのある)という三区分に分かれていて、それぞれに属する豆が、商品名と共に説明されています。
ガイドを手に取り、目についたのは、BLONDE ROASTの2つと、MEDIUM ROASTにある1つでした。
BLONDE ROASTからは、
・WILLOW BLEND
・LIGHTNOTE BLEND
MEDIUM ROASTからは、
・BREAKFAST BLEND
全部で3つです。
このとき、何やら頭が疲れていたようで、「軽い感じのコーヒーが良いなあ」と思いながら、読んでいました。そこで気になったのが、この3つでした。
この3つ、それぞれに説明がされているのですが、その説明文を見て、気に入ってしまいました。
ナイスセンス。なんかいい。と、思ったのです。
コーヒー豆の説明文に浸る
1つ目として、WILLOW BLEND。
ここには、
「鮮やかで、複雑、深みのある風味とさわやかな後味です」とありました。
この、「鮮やか」「深み」「さわやか」気に入りました。
2つ目に、LIGHTNOTE BLEND。
ここには、
「ソフトなココアと、軽く煎ったナッツの繊細なニュアンスが穏やかに感じられます」と、ありました。
ここでは、「ソフトな」「繊細」「穏やか」気に入りました。
そして、3つ目。BREAKFAST BLEND。
ここには、
「やや浅めに焙煎された、さわやかな後味のいきいきとしたコーヒーです」と。
「さわやか」「いきいき」気に入りました。
この3つとも、いずれも文面からニュアンスとコンセプトがイメージでき、すうっと入ってきました。
さわやかな、余裕のある、穏やかで健康的な感じ。
「自分もこうありたいなぁ」という気になってしまいました(笑)
「こういった、人となりになりたい」と。
そう思うあまり、帰りにひとつ、買ってしまいました。
「鮮やか」「深み」「さわやか」な、WILLOW BLEND。
けさ飲んで、今日は説明文にある言葉をイメージして過ごしています・・・。
さわやか・余裕のある・穏やかで健康的
スタバのコーヒー豆ガイドを読み物として読んでしまい、自分もそうなりたいと思いつつ、最終的には豆を買ってしまいました・・・。
これも、戦略にはまったのかもしれません(笑)
ガイドを読んでいたとき、「さわやか・余裕のある・穏やかで健康的」なイメージが浮かび、これと同時に、あるものが思い浮かんできました。
村上春樹さんが、以前にエッセイで書かれていた、「男の子の定義」です。
「やがて哀しき外国語」という本に、「運動靴をはいて床屋に行こう」というお話があります。
そこで、村上さんは、「男の子」という言葉に心引かれるということについて、書かれています。
この、「男の子」に心引かれるというのは、まったく変な意味ではなく、自身がそうありたいという意味でのこと。
村上さんは、「男の子」の定義として、
(1)運動靴を履いて
(2)月に一度(美容院ではなく)床屋に行って
(3)いちいち言い訳をしない
この3つを挙げられています。
実は、このお話のなかで、村上さんは(2)の床屋について多く言及されていて、外国の床屋事情について、書かれています。
そのため、(1)と(3)は、そこまでは言及されてはいないのですが、なんとなく、分かる気がします。
あくまで私見ですが、冒頭から書かせていただいた、スタバのコーヒー豆に感じるところにある、「さわやか・(余裕のある)・穏やかで健康的な」感じなのではないかと。
( )でくくった余裕さは、私なりに、多分違うかなと思い、カッコとしました。
簡潔・明瞭な、サッパリした感じとも言えます。
スタバのコーヒー豆ガイドを読み、「いいなぁ」と思いつつ、これと同時に、昔読んだ村上さんのエッセイを思い出して、読み返してみる。
なんともいい日だったような気がします・・・。
編集後記
このエッセイ(と言ってよいのかな?)、何度も読み返しています。
実は村上春樹さんの本はほとんど読んでいて、いずれも何度も読み返しています。
ただ、ここ数年、若干遠ざかっていました。
これを期に、また読もうかと。
新著「騎士団長殺し」も、出たばかりですしね。
スタバのコーヒー淹れて、読みたいと思います。