仕事、日々の暮らしのなかでは、良いこともあればそうでないこともあります。当然、うまくいくことがあれば、うまくいかないこともあります。
本を読むことで、そうした壁を超えるためのアイデアを、体験や経験から得ることができます。
本を読む理由はいくつかありますが、そのひとつとしてあるのが、読むことで自分の経験値を上げられるところにあります。
決して楽ばかりではないから、言葉が必要
生きていれば楽しい事や嬉しいことがある一方、辛いことやしんどいこともあります。
それは、仕事・暮らしいずれについてもいえることです。
辛いことやしんどいことは、自分がはじめてぶつかる壁であれば乗り越えるのは簡単ではなく、多少なりとも苦労は伴います。
そうして、乗り越えた壁は経験になり、次に同じ壁、同じような壁が来たときに知見が役に立ち、最初よりも乗り越えるのが容易くなります。
こうして成長していく・・・というのが人なんでしょうが、何でもうまくいくわけではなく、うまくいかないことも出てきます。
うまくいかないまま、そのまま諦めてしまって済むことであれば良いですが、それでは済まないこともあるでしょう。どうにかしないといけない。
そうしたとき、誰かの言葉、誰かの知見や知識が役に立ちます。
誰かの経験や体験からも自分の経験値は得られる
普段の読書では、主に情報収集がメインです。
仕事で役に立ちそうな知識やネタ、次にトライしてみたい方面の仕事についての本や、自分のスキルアップにつながるような本で、情報収集をしています。
一方で、体験や経験、どう考えていくかといったことも、本から得られることです。
私の場合、そうした知識はノンフィクションや自伝、小説から得ることが多いです。どうやって受け止めて、どう超えていくかということを学びます。
つい先日に読み終わった本に、探検家である角幡唯介さんの、「極夜行」があります。
内容としては、数週間のあいだ太陽も月も昇らない極夜の北極圏を旅して、太陽が昇って来たときに、自分はどう感じるかということをテーマに、犬を連れて、自身で橇で荷物を運びながら、目的地に向け進んでいくというもの。
北極圏の過酷な環境と、月も見えない極夜というなかでの心理状態がうかがえます。
ノンフィクションというジャンルではありますが、読むことで学べることがありました。
こう超えた、超えた人がいると思えば気が楽になる
本を読むことで、誰かの体験、経験を読めば、実際に自分でそれをやらなくても、追体験することができます。
なにかで壁にぶつかるとき、うまくいかなそうになると、自分の経験則だけだとダメだと思ってしまうこともあります。
そういうとき、自分が世界で一人だけ、この問題にぶち当たっているかのような錯覚をしていますことがあります。人類史上初とさえ思う場合もあるかもしれません。
しかし、過去に誰かがそれを経験していて、それを超えている人がいることを知ると、結構気は楽になります。
「あぁ、どうにかなるんだな」といった感じです。
これを本を開き、読み進めるだけで得られる読書。確かな価値はあります。
編集後記
昨日は借りているレンタル畑のイベントに参加。
桜を見つつ、カレーを食べるという、おつなイベントでした。
桜は少し散っていて、関東圏は昨日が今シーズンラストですかね。