今日は、久しぶりに税理士試験の話。
確定申告の時期を過ぎてから、静かに始まるのが税理士試験の直前期。
税理士試験。私の場合、はじめの科目がなかなか受からなかったということがありました。
はじめの科目が受からないというとき、心構えを変えることで風向きを変えられるかもしれません。
はじめの簿記・財表。二年連続不合格だった話
税理士試験は、いくつかある科目を何年かで受験するというスタイルです。
最短2年でいけるような秀逸な人もいれば、5年か、さらにかかるというケースもあります。
私の場合、はじめの科目がなかなか受からなったということがありました。
はじめの科目は、会計科目の簿記論と財務諸表論。いわゆる簿記と財表です。はじめに受験していた二科目が、なかなか受からなくて困っていました。
結果的には、一年目は簿記・財表ともにD判定。(最も悪い不合格評価)
二年目は簿記B判定・財表A判定で落ちました。(A判定が、合格に一番近い不合格)
まぁ、判定がどうであろうと、落ちたことには変わりありません。
いろいろなことが不足していました。
受かるためには、まずは勉強です。勉強する時間を確保し、その時間のなかでどれだけやるか。あるいは、どうやるかといったことも大事かもしれませんが。
これに加えて、受験に対しての心構えというものが大事だと思っています。
私の場合、あるキッカケがあったことで、良い心構えができ、はじめの二科目合格に繋がりました。
試験にどう向き合うか?心構えは大事
試験勉強は、大学生の頃から始めています。
大学では、商学系学科の、会計専攻をに通っていました。
そのため、大学のゼミは会計学のゼミで、仲間には簿記検定受験生や税理士・公認会計士受験生までが在籍していました。
そのなかには、簿記と財表が一発で受かったのと、会計士受験をやりながら簿記を一発で受かったというメンバーがいました。
その当時、二年連続で簿記財表が受からない私は、複雑な気持ちを持ちつつ、焦りも感じていました。
しかしながら、結果的にはそのメンバーからの言葉で、風向きが変わりました。
二回連続ではじめの試験に失敗しているので、たびたび2人のメンバーに、「最近どうなの?順調か?」など、声をかけてもらっていました。
そういった話のなかで、「結構、簡単だと思うんだけどね」といったような言葉がありました。
それに対して、「いや、簡単じゃないだろ・・・」と思いつつ、その時なんとなく考え方が変わった感じもありました。
決して簡単ではないけれど、必要以上に難しいものだと自分で思い込んでいたんじゃないか?という考えが浮かびました。
思うよりは簡単なものだと思って勉強・試験に向き合う。結果的に、それがはじめの科目合格に繋がりました。
難しいと思いすぎると、問題は解けなくなる
税理士試験はどの科目も合格率は10%前後ですし、試験の内容も難しい内容のものが多いです。いずれも、簡単にできるものは少ないです。
しかし、私の場合は難しく考えすぎていたようでした。
思い返してみると、普段と少し切り口が変わった問題を見ると、「うわ、難しい」という発想が一番に来てしまい、文章もろくに読み進められないこともありました。
また、解いていて難しい問題に当たると、「これ出来ない。もう終わった・・・」と考えたり、まぁ散々でした。
そんなときに、ゼミメンバーの言葉、「簡単だよ」が効いてきました。
思ったより難しいものではない。書いてあるのは日本語、難しくてもゆっくり読めば出来る。
思っているより簡単、やれるだけ勉強はしているのだから、自分が出来ない問題はみんな出来ないはず、飛ばして次へ・・・。
こういったことが出来るようになりました。心構えができると同時に、落ち着きも得られたということだったかもしれません。
実際は、簿記も財表も三度目なので、そのアドバンテージもあるのでしょうが、あの心構えで、模試や答練に対して、これまでと違った意識で向き合え、結果的には試験でもそれが活き、はじめの二科目合格に繋がりました。
私の場合、必要以上に難しく考えていたということを変える。それが変えるべき心がまえでした。これ以外にも影響する心構えはあるでしょう。はじめの科目は試験を始めたばかりです。変えてうまくやれるなら、考えてみる価値はあるでしょう。
一度そう思えたなら、勉強自体は大変ですが、心構えは次の科目にも活かせます。
しかし、今これを書いていて思い返してみると、「簡単だよ」と言っていたゼミの仲間からは、完全にバカにされていましたね。(笑)
ひとりは会計士になっていて、もう一人は登録はしていないけれど有資格な様子で某相続系大手で働いてます。
まぁ、結果オーライということで。
編集後記
久々に税理士試験ネタ書いてみました。
基本的に試験ネタは旬とかタイムリーさが求められるので、そうそう書けないです。
最後に受験した23年の試験問題、引っ張り出してきました。