日々、仕事や暮らしのなかで、多くの情報に触れる機会が増え、処理しなければいけないことも多くなってきています。
本来であるならば、頭を整理し、気持ちを整えて物事に取り組みたいところですが、そう簡単にはいかないのが本当のところかもしれません。
正直、次々に対処することは出てきます。どう整理し、どう整えれば良いのか、取っ掛かりが見えにくいのも、それに起因することです。
そんな状況にありながら、案外と身近なところに、それを緩和する良い方法があることに気付きました。
身近な、ひとつのことに集中するということです。
ひとつに集中し、気持ちの整理をする
先月、久しぶりに靴を新調しました。
これまで、革靴にはあまり関心がなく、とりあえず買って、とりあえず履いているという感じでした。
そんななか、先月新調した靴は、これまでと比べると、やや高めでした。
そのため、お店でケアの仕方を聞くとともに、ケア用品も買って、長く大事に使おうという気が芽生えました。
慣らし履きを終え、普段づかいになった最近、夜に靴のケアをしています。
ブラシでほこりをとって、汚れを落とし、ケアクリームを塗ります。
両足やると、だいたい10分かからない程度の時間です。
調度よい時間、手間もほどほどに、集中して終えると、気持ちが整理された感覚になっていました。
靴をきれいにしたということと、そこに向けてひとつ、集中して取り組むことで、いろいろな雑多な思考から解放されて、気持ちがシャンとしたのです。
特に、今週のはじめ、ブログネタが錯綜して、思考が絡んでしまっていたのですが、靴磨きを終えると、思考の整理もされたのか、考えもうまく、まとまっていました。
靴みがきという習慣は最近身に付けたことですが、ひとつに集中するという行為は、けっこう身近にあることです。
思考と気持ちの整理のための身近な集中。少し探ってみましょう。
身近にある、ひとつの集中
ここで集中というのは、ぱっと手を付けて、割とサクッと終わることの方が良いかと思います。
仕事や長い時間かかる複雑なことだと、それをやるために思考しなければいけませんし、嫌な気持ちが出てしまえば意味がないからです。
手を付けて、終えるまで、集中して取り組んでいたらすぐ終わるというものが良いでしょう。
まずは、靴みがき。私は一足か二足までなら大丈夫そうです。
そして、私がたまにやるのは、自宅のトイレ掃除です。
週に一回か二回、気が付いたときにやるようにしています。
トイレ掃除は、だいたい一式、10分程度の時間で終わるので、調度良いです。
思い返してみると、トイレ掃除については、考えや仕事のことで煮詰まっているときに、意識的にやっているような気がしますね。意識的に集中して、思考の整理をしていたのかもしれません。
そして、今朝ひとつ気付きました。
私はたまに朝、コーヒーをドリップしますが、ドリップしているときに、お湯を入れて、カップで湯が引いたらまた入れて・・・と繰り返す作業のなかで、ひとつ集中していることが多い気がしました。
一瞬、そのことだけを考えていることで、集中し、思考と気持ちの整理に繋がります。
雑多な日々のなかで、身近なひとつをいくつか見つけてやることで、効果が期待できるかもしれません。
大きな思考の整理・気持ちの整理には、ランニングが良い
ここまで、思考と気持ちの整理のために出来る、身近なところでの、ひとつ集中して取り組むということについて、見てきました。
これらは、取り組む時間が短いために、大きな思考の整理や気持ちの整えには、不足するところがあるかもしれません。
仕事の企画、段取りで考えなくてはいけないことがあるときや、結構煮詰まってしまっているようなときです。
もちろん、プライベートの問題もあるでしょう。
そんなときは、なんだかんだ言って、ランニングが効くと思っています。
ランニングに限定はしませんが、スポーツ全般、体を動かして、そこそこ汗をかいて、体を消耗させるということで、その間頭はクールダウンして、勝手に思考していてくれることも多いです。
大きな思考の整理・気持ちの整理には、ランニングなどを取り入れて、いわゆる有酸素運動をすると良いかもしれません。
そして、日常的には身近なひとつに集中する。
この組み合わせを日常的にすることで、村上春樹さんの小説にある、「ねじを巻く」という感じに近い作用が働いて、日々はうまく回っていくのではないかと思うのです。
編集後記
ちなみに、家事も好きなら、ひとつ集中しても良いかもしれません。
皿洗い、風呂そうじ、洗濯・・・。私はそんなに好きじゃないです(笑)