それなりにしっかりしている、いい歳の大人であれば、ちゃんと伝えるべきことを伝えてくれるものだと思うものです。
しかしながら、そうでないことが、意外と多いです。
「まぁ、言わなくても分かるだろう」というような、勝手な解釈で終わらせて、そのことを伝えて来ない。
それを、私はフェイドアウト的、と呼ぶことにしました。
そう思った、ある日の話。
防災点検で待っていたのに、フェイドアウト。いつまでも待ってしまうじゃないか
昨日は、事務所として借りているマンションの防災点検の日でした。
事前に紙が貼られていて、管理会社からも電話が来ており、室内に入るから在宅されるようにというお達しが来ていました。
「防災点検大事だもんな」
「不在だと、二度手間だからね」
そんなことを思い、指定時間の9時から9時30分の間は待機することにしていました。
実際は、もしかしたら、時間より早く来るといけないからと、8時半すぎから待機して、点検の来るのを待っていました。
9時になりました。
101号室である私は、9時に来るんだろうなと思っていました。
しかし、来ず・・・。
「お、上の階からやるのか・・・、もう少しだな」
9時20分を過ぎ・・・。なにやら廊下で談笑する声が・・・。
「おお。いよいよ、来ますねぇ」
その後、9時30分になっても来ません。相変わらず、談笑は聞こえます。
もしかしたら来るのを忘れているかもしれないと思い、聞いてみることに・・・。
30代から40代と見える4名の方々に聞いてみました。
「あれ、ここ(101号室)、まだですか?」
その答えが、なんと・・・。
「室内には、入らなくても良いことになりました」
「室内には、入らなくても良いことになりました」という答えが・・・。
別の部屋に点検に入って、それぞれの部屋に入らなくも、機能を確認できることが分かったというのです。
今回、このタイミングで声をかけなければ、点検には来なかったというわけです。
「おいおい、頼むぜ。ずっと待っちゃうよ!」
「来ないなら、来ないって言おーぜ!」
正直、そういうのダメでしょ。という気持ちです。
もう、呆れたというか、残念というか、怒る気にもならず。
おそらく、点検員の数名は、
「時間が過ぎて来なければ、終わったと思うでしょ」くらいの感じだったのかもしれません。
ただ、そういうことは、こっちで分かるはずもなく、勝手にフェイドアウトされたって、気づきません。
ちゃんと伝えるべき、大事なことは、勝手に解釈しないで伝えてほしいぜ!と思ったエピソードでした。
最近、フェイドアウト的な人が少なくない
そういえば、最近そうやってフェイドアウト的な人が少なくない気がしました。
「まぁ、言わなくても分かるよね」という感じで、ちゃんと連絡をしてこないで、消息を絶つという意味でのフェイドアウトです。
思い返してみれば、ここ2年くらいで2件ほど、仕事でフェイドアウトがありました。
一件は、相談を受けて、依頼するということで進んだ後、連絡がとれず。何も仕事はせず。
もう一件は、依頼を受けて仕事をして、返答が返ってきたり来なかったりして最終的に、連絡がとれず。
それぞれ、仕事のやりとりは終わりました。
これも、「まぁ、消息を絶てば分かるだろう」くらいの感じなのかもしれませんが、それをどのタイミングで判断するかは、難しいことです。
フェイドアウトではなく、伝えるべきことは伝えてほしいところです。
仕事であるならば、特に。
これを受けて、自分はフェイドアウトはしまいと決めました。
まぁ、たまにはそういうこともあるか。