今や何でもネットで探して、ネットで買って、そのまま決済というのが当たり前です。。
本やCDなどは、すっかりネットで買ってしまっています。
振り返ってみると、まだネットで買い物なんかしていなかった高校生の頃、毎日ディスクユニオンに行って中古のCDをあさっていました。
ついこの間、欲しいCDがあって、あさっていたとき、そんなことを思い出しました。
不便がなくなるのは便利ですが、モノを手に入れる楽しさはすっかりなくなってしまったのだなと感じました。
毎日、中古のCDをあさりに行く毎日は楽しかった
高校生の頃、パンクやメロコア、ハードコアといった、激しめの音楽のバンドが好きで、よく聞いていました。
分かりやすいところだと、今は活動再開しているハイスタンダードとか、ハワイアンシックスとか、そういった方面のバンドです。高円寺や下北、横須賀から神戸まで、ライブハウスに行っていたのも、その頃のことです。
そうしたバンドのCDやその当時なのでデモテープなど、よくディスクユニオンであさっていました。ディスクユニオンは、そのジャンルの音楽の中古が充実しています。
まずは、ラックの新入荷のところをひたすら指で追って見ていきます。
カタカタカタカタと、次、次、とCDをチェックします。
そこが見終えれば、五十音順で並んでいるバンド別のラックも見ていきます。カタカタカタと。
これの何が楽しいかって、欲しいCDはあって、それはまだ手に入る保証はない。ただ、探していれば見つかる可能性っていうのはあって、その可能性を信じつつ、探す今が超楽しいんですよね。
つい先日、欲しいCDがあって、久々にディスクユニオンで探していたら、そのときの感覚がよみがえってきました。
「あ、これが楽しかったんだ」と。
ネットで買い物をするのが当たり前な今、この感覚はだいぶ薄れてきています。
欲しいと思ってから、手に入れるまでの距離が長いのが楽しい
中古店でCDを探す場合、基本的にはお店に行って、現地調査であるかどうか探して、あれば手に入るし、なければ手に入りません。0か100か、そんな感じです。
ただ、それだけワクワクがあるし、まだ買っていないのに、楽しい。
それが見つかるかもしれないという喜びと、手に入るかもしれないという嬉しさ、半々です。
店に行って、そこで探す。ネットではなく、原始的な方法ですが、欲しいと思ってから手に入るまで、結構な距離があります。これが、楽しいんですよね。コスパで考えたら、効率は悪いのですが。
普段は中古でCDを探すとき、もう当たり前のようにネットで探して買っています。昔のように、あるかどうかを探す手間はありません。
ネットを見れば、基本的には中古に存在していて、あとはいくらで買うか、状態はどうか、それを見るだけです。ほんの一瞬探す楽しさはあるかもしれませんが、実に短い。
こういう感覚、今や大事にした方が良いのかもしれません。
思えば、何も手に入らなかったあの頃
あの頃、中古でCDを探していたのは、新品で何でも揃うお店なんか、地元にはなかったからでした。中古で出回ってくるのを待つしかない、日々。
考えてみれば、簡単に、すぐに手に入ることは、ほとんどなかったと記憶しています。
だから、毎日店に行って探していたわけで。まぁ、ヒマでしたしね。バイト代はほとんどそういったものにつぎ込んでました。
ただ、その当時でも、何でも手に入る場所というのはありました。渋谷のタワーレコードです。
どうしても手に入れたくて、それが中古でどこにもないとき、新品の在庫があるのがタワレコでした。
わざわざ渋谷のタワレコまで行って、買いに行っていました。あるいは、買い物に行く親についでで頼んで買ってきてもらったり。
手間は、2時間くらいで済むこともあれば、数日かかるようなことも。今思えば、不便でしたね。
ただ、そのときはワクワクしていたし、楽しかった。
そんな感覚を久々に感じて、忘れていた何かを再発見したような気がしますね。
不便を楽しむ。
やってみてはいかがでしょうか。
編集後記
けさは、5時すぎに起床。
ここ数日、5時頃だとまだ涼しい風が吹いていて、心地いい感じです。
けさも、外を眺めつつ、ぼーっとしていました。
昨日は、決算業務メインで。あとは調べ物を少ししていました。