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ものぐさ税理士のための、36時間研修の攻略法。前向きにとらえ・攻める36時間!

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昨日は一日、相続贈与に関する研修会に参加してきました。

この研修、税理士会の関連団体が主催するもので、税理士会の認定研修でした。

いま、税理士の間では、36時間研修義務化が設けられ、騒がれています。以前に、記事にもあげました。

いま税理士の間で騒がれる、36時間研修規則を考えてみる

36時間研修義務化に際し、面倒だああだこうだという声もちらほら。

それなら前向きにとらえましょう。

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36時間研修ざっとおさらい

税理士の36時間研修義務化とは税理士会が会則で設けた規則で、年間36時間以上の時間、税理士会が認めた認定研修その他一定の研修を受講しなければならないというものです。

今年の4月から始まる一年から義務化となるようですが、義務とはいっても税理士法で制定したものではなく、税理士会の会則で定めたもので、36時間いかないからといって罰則とか懲戒とかはないとのこと。

ただしかし、今後は日税連の税理士検索ページで36時間受講の有無を記載したりするようで、徐々に厳しくしていきそうな感じではありますね。

そんなこんなで、今までは努力義務であった36時間研修。できれば36時間満たしてね~という状態だったため、要件を満たしていない税理士が大勢いるということで今回義務化としたようです。

だんだん厳しくなって、そのうち業務停止とかになるかも・・・という不安から、今までは36時間満たさなかったという者や、そんなん初めから邪魔くさいというスタンスだった者まで、関心を寄せざるを得ない状態になりつつあるようです。

今まであんまり受けてきてないとか、あんまり良く知らないがしゃあないという税理士もいると思うため、少しでも前向きに受講する心得を考えてみました。

36時間研修前向き受講・達成

前向きに、少しでも簡単に見せる36時間への立ち向かい方、紹介してみます。

・36時間って、短いよ。

一年間で36時間の研修、仮に12か月で割れば、月3時間です。

私が昨日受講した一日研修(10時から始まり昼はさんで16時半まで)は5時間~6時間の認定になるかと思います。仮に5時間なら、7回受ければ35時間で、ほぼほぼ達成となります。

そこそこアクセスが良い地域で仕事をしていて、研修会場エリアにまぁ行きやすいという場合や、特に体調不良等で行けないという場合を除いて、ある程度環境に恵まれている特に首都圏エリアの税理士なら、月3時間(移動も入れておよそ半日)はなんとか捻出できるんじゃないかと・・・。

ここでの論点は、月3時間ないし半日なら、軽く感じないですかね?というところです。さくっと3時間、すぐ終わっちゃいます。気持ちで攻めましょう。

・とにかく好きな研修を受ける(強みの強化)

税理士も人間なので、えり好みはします。好き嫌いもあります。もちろん、仕事でやってますが、そのなかでも嫌な仕事もあります。

それならいっそのこと、好きこそものの上手なれ、という感覚で好きな研修を受けて、自分の強みとして強化していくために研修会を利用するのもありです。

一般的に、苦手・複雑・普段めんどうだなと思うような項目を主に、研修会を受講するという税理士は多いです。が、あまりにしんどくて全然聞けないくらいなら、いっそのこと好きなことしましょう。

税理士会や関連団体が主催する研修やなんかで、割と安価な研修の中から好きな研修会を選べば良いのです。税金計算に直結する法人税の繰越欠損金が好きならその研修、最近利用頻度も増えてきた相続税の小規模宅地の特例が好きならそれに、ちなんだ研修、といったように、好きな研修を受けて、強みの強化と36時間達成を目指すというスタイルです。

じゃあ、苦手で複雑だが仕事で使うために習得すべきものはどうする?という声がありそうですが、そういうものはどうにかするものです。やらないといけなんですから、本や信頼できるネット情報で仕入れたり・仲間に聞いたり・税理士が相談できるコールもありますしね。

苦手複雑は研修会とは切り離して、研修会は前向きに利用するわけです。ひとつのスタイルとして、これもアリだと思います。

・頻発しない項目だが、年に何回かは受ける仕事のための知識維持

税理士の仕事のなかには、日々行うルーティンワークであるもの、そして頻発はしないが年に何回かは受ける仕事、そしてごくまれに発生する仕事の3つが大きくあるかと思います。

そのなかでも頻発はしないが、年に何回か受ける仕事があります。そういう仕事はほとんど発生しない仕事と比べても重要度は割と高いです。これに関しては繁閑の差があるので、毎月一定で続くときもあれば、数か月なくて急に多発するとか、発生が不確定です。

昨日受講した研修は、笹岡宏保税理士の、取引相場のない株式の評価に関するものでしたが、この取引相場のない株式の評価も、頻発はしないが年に何回かは受ける仕事のひとつ(少なくとも私にとってです。資産税メイン税理士なら多発しているかもしれません)だと思います。

こういった仕事の知識は、日々行われる仕事の知識(日々行うことで知識の維持ができる)とは異なり日々のブラッシュアップが出来ないので、仕事を受けたつど、細かいところは調べる作業が生じますが、その調べる作業を少しでも軽減するために、日々レベルでブラッシュアップするように、割と早い頻度で同様の研修を受けるようにしています。

研修会で知識の維持・ブラッシュアップを図るというものです。

昨日受けた、取引相場のない株式の評価の研修は、年に1~2回程度受けています。

そんな感じで、他にも頻発しない仕事で年に数回のものについて、同様に研修を受けて、仕事につなげています。

日々レベルで知識を維持するように研修で聞き、考えるという前向き思考もアリかと思います。

以上、3つ紹介してみました。

前向きにのぞめば効果は高い

ここまで、税理士の36時間研修義務化をうけて、その達成に後ろ向きなものぐさ税理士先生がいることを想定して、前向きな研修受講スタイルを紹介してみました。

なんでもそうですが、やらされてやることは嫌なものです。自分が意図せずに強制されることに関して、反発する気持ちも分からないでもないです。

やはり、やらなければならないことでも、少しでも自分発信で、前向きにやることで効果が出てくるものだと思います。税理士の研修受講義務でも、前向きに自分からやることで、その受講の効果がでてきます。どうせ受けるなら意味のあるものにしておきたいものです。

なかには、月3時間でも忙しくて無理、という方もいるかもしれません。しかし、明らかに忙しいだろうという人も結構受講しています。というか、そういう人に限って積極的に受講していたりします。ここでも前向きに、うまくやりくりして、そういう明らかに忙しい人が積極的に受講するように、俺も・私も、受講するというのもひとつの前向きスタイルかもしれません。多忙税理士は、そこを目指す前向きスタイルもアリでしょう。

以前も書きましたが、個々の事情でどうしても受講達成できない場合は免除申請を出せば免除してくれるようですし、遠方のエリアで仕事している税理士に向けて税理士会(日税連、各々の所属税理士会)のホームページでネット受講も用意されているので、認定の方法をよく確認したうえで、ネット受講でも要件をクリアできます。

36時間研修受講義務化しかり、やらなければいけないことはなるべく前向きに、積極的にやることで、効果も意味も出てくると思います。税理士の前に一人の大人。今回、紹介したものを少しでも参考にして攻略してもらえればと思います。

編集後記

昨日は前述のとおり、大宮ソニックシティ大ホールで、笹岡宏保税理士の相続研修でした。

これから夏、秋のはじめあたりまで、繁忙期は過ぎて、少しゆとりが出てくる季節。

精神的に余裕ができるので、トレーニングに打ち込みたいところです・・・!


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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