先日、仕事で埼玉県のとある地域に行ってきました。
その地域ではうどんが有名という事で、お店を調べて食べに行ってきたのですが、なんとそのお店はメニューが1つ。一本勝負のお店でした。
そのときは驚いてしまったのですが、食べ終えて帰る途中に、いろいろ考えていたら、そもそもメニューが1つって、ビジネスとして成立しているのであれば、理想的なモデルなんじゃないか?なんて思ったわけです。
1メニュー。よくよく考えれば理想的。
食べに行ったうどん店では、メニューはうどんが1つだけで、実際は頼むときにサイズ伝えるだけでOKでした。
席について、テーブルに小さい札があり、サイズらしき表記がされていて、それがメニューかなとも思ったのですが、ついつい「メニューはありますか?」と聞いてしまい、「それです」と言われ、「やはりこれか!」となって少し気まずくなりはしましたが、サイズを頼んで、来るのを待ちました。
来ると、かけうどんに長ネギの天ぷらが乗っていて、さらにネギが散っていました。
「結構うまいね。」なんて言いながら食べて、冒頭にもありましたが、帰りにいろいろと考えを巡らしてました。
メニューは1つで、材料はうどんの粉と長ネギとスープの材料か・・・。
すごいシンプルですよね。
しかも、メニューがいくつもあるときに起こるオーダーの波から来る食材の廃棄ロスもないし、調理工程も無駄に複雑にならない。
1点集中で、それのみに集中できて、コスト面も強い。そして、1メニューと決めてるなら、そのメニューのレベルを高めれば良い・・・。
もしかしたら、1メニューが故に集客や利益は伸び悩んでいるのかもしれませんが、成り立っているなら、これは理想的なビジネスモデルなんじゃないでしょうか。
そう考えると、仕事のスタイルは出来る限りシンプルが良いな・・・と、税理士業務ならどうだろう・・・ついつい考えてしまいました。
1メニューは難しい・・・なら、よりシンプルに!
税理士の仕事で、1メニューにするならどういうスタイルが良いのか?
思いつくのは、会社税務のみ受けるスタイル。
会社税務といえば、法人形態でやっている会社の顧問を受けたり、申告業務をしたりといった仕事ですね。この場合メインで取り扱うのは、法人税と消費税かと思います。
ただ、実際はこれだけで仕事が済むかといえば実はそうではないです。
通常通り会社がずっと続いていればしばらくは仕事の領域は大きく動きませんが、まず会社なら年末調整があります。また、社長の給料が高かったり社長が会社に不動産を貸していれば不動産について社長個人の確定申告も発生します。これは所得税の領域ですしね。そして、社長が世代チェンジを思えば会社の株を次世代に譲渡したいと考え、自社株の評価という相続税の領域まで広がります。
当初は会社税務だけをやろうとしていたら、知らず知らのうちに領域が広がってしまうということがあり得そうですね。
それが理由かはわかりませんが、小さい税理士事務所でも、上記のような感じでなんでもやる事務所が多いのが、この業界でよくあることです。
ただ、さきほどの1メニューの感覚から比べると、広い領域にとらわれて、それぞれを「じっくり」検討して、「仕事を考える」という余裕はないように感じますね。
感覚として、ですが。
また、この多業務が絡むのは、なんとなくそうなったという以外でも、サービス的な側面からして、そうせざるを得ない。とか。また、何をしないのか、決められない、という理由もありますしね。むしろ、本当は何をしないでいるのか「じっくり」考えたいのですけど。
とはいえ、そもそも1メニューにするには、専門性を高める必要もあります。
となると、1メニューの前に、まずは今の仕事のスタイルで、いかに仕事をシンプルにするか?というのが重要なところになってきますね。
思わぬところで、ちょっと仕事について考えさせられました。
年末に向けて、徐々に忙しくなる前に、まずは片づけをしてみます・・・!
シンプルに、まずは一歩・・・。
編集後記
今日は終日、都内で税務研修を6時間。
なかなかヘヴィな研修内容で、しかも途中で置いて行かれると付いていけなくなる内容で、集中して付いていくのが大変でした。(隣の人は午後、寝たり起きたりしてましたね。)
税務研修も結構しっかり受けてます・・・!