昨年末に税理士試験の結果が出てからしばらく経ちました。
この結果を受けて、1月から新しい科目に取り組む方・惜しくも再挑戦される方、それぞれいるかと思います。
これから8月まで長いようで短い戦いです。
今日は、模試・本試験で解く問題に、どう立ち向かうべきか?参考として、私がやっていた方法マインドについて書いてみます。
学力だけでは解けない税理士試験の問題
税理士試験は多くの科目がありますが、基本的にはインプットとアウトプットを繰り返して、合格に必要とされるある程度の学力を蓄え、その学力を持ちながら、問題を解ききる集中力と途中でへこたれない精神力を持って、突破することが合格に向けて大事な要素となってきます。
言い換えれば、学力だけでは問題は解ききれないわけです。
特に、簿記・財表・国税三法+消費税は、満点勝負であることは少ないため、2時間という時間で解くべきところを解き、その解くべき項目は〇をもらう必要があります。
時間的に解けないところ・解くとタイムオーバーになるところ、そもそも難しすぎて解けないところに突っ込んではいけないというのが税理士試験受験の基本中の基本ともいえます。
ただ、本試験となると、問題は生き物のようで、これまでの勉強と模試で培ってきた経験だけでは対応できないこともあります。
突っ込むか下がるか?果たして俺は私は正しいのか?どうしたら・・・。
場合によっては立ち止まってしまうこともなくはありません。
そのために、自分なりのマインドを構築しておくと良いと思っています。
「自分は正しい」強気のマインド攻守
直前期より少し前の、答練期の前に行う模試が多くの資格学校であるかと思います。
その時期の答練で、少なくとも上位30%以上にいる年に、自分なりにやっていた方法があります。いま名付ければ、「強気のマインド攻守」といいましょうか。
私の場合、問題を解く前に、問題をしっかり解けるか不安になることが良くありました。本試験でなければ出来た問題も、なんとなく本番の空気に飲まれて冷静でいられなくなるのです。
本試験でこうならないために、直前模試からやっていたのが「強気のマインド攻守」
どういうマインド方法かというと、
(攻)
・自分が一番出来るヤツだと思い込む
・自分なら何でも解けると思い込む
これで、弱気にならないで解けるようになります。あくまで攻は強気です。
しかし、これだけだと突っ込んでしまう可能性があるため、
(守)
・仮にこれは解けないと思った問題が出て来たら、自分が解けなければ他の誰も解けないと思う
これで、「もしかしたら出来るかも・・・取りこぼしてはいけない・・・」と思って、突っ込んで自爆ということを防げます。
自分が出来なければ、周りの受験生みんなも出来ないと考えて、時間を突っ込まずにダメなときはサクッと引き下がるのに役立ちます。
基本的に、強気のマインド・スタンスでいることで、攻が守となり、守が攻になります。
「自分は正しい」と思うことは必要です。
超直前期、躍進型には使えない
ここまで、税理士試験の本試験に立ち向かう際のマインドを紹介してきました。
ただ、上記でも触れましたが、この方法は直前模試等である程度の位置にいることを前提として、直前模試でこの方法を実践することで効果が出ると思っています。
学力が追い付かないうちは、強気の攻守マインドは空回りしてしまいます。あくまで、基本的な問題は解けるのに、本試験で雰囲気にやられるという場合を回避しようというのが趣旨です。
そのため、春頃の模試では合格圏内におらず、直前模試の最後の方でようやく上がってきた、超直前期躍進型で合格するような方は、今回紹介した方法は関係ないかと。
おそらく、勢いでいくでしょうからね。
本試験受験直前段階では、合格可能性のある方がひしめき合っていますが、実際に合格するのは全体の10%程度。
インプットとアウトプットを通した、基礎と応用での学力固めが大事なのは言うまでもないことですが、やはり精神論も見過ごせないのが本当のところです。
ひとつの方法論として、紹介しておきます・・・!
編集後記
税理士試験関係の記事、10月から書いていませんでした。
この1月開講の講義が始まるタイミングで書いてやろうと策略しつつも書けずに過ぎ、ようやく今日トライ!
税理士試験はマインドですね。大原の水道橋校で受けてたとき、簿記論の藤本先生から聞く精神論?が楽しみでしたね。もう10年くらい前のことか・・・。