習慣的に本を読んでいるという話をすると、
「私も本を読む人になりたいです」
「本を読むようになりたいとは思ってるんですが・・・」
「読みたいんだけど、苦手で・・・」
というような、話の展開になることがあります。
大人が本を読むと聞くと、漠然と難しい本を読んでいるように思えますが、決してそうではありません。
本は読みたいものを読めば良いのではないでしょうか。
読みたい本を読むのであれば、苦慮せず読めるし、読みたい本を読んで、本を読む人になれば良いのです。
本は読みたいものを読む
トップの写真で積み重なっている本は、最近私が買った本たちです。
一冊、読み始めていますが、あとはこれから読む予定でいます。
この四冊は、いずれも読みたいと思って買った本です。
・書くことについての本
・松浦弥太郎さんのエッセイ
・ビットコインの本
・いのちの車窓から
書くことについての本は、書くのが好きで、これから書くことに注力していきたいから、興味があり、読みたいと思う。
元暮らしの手帖編集長の松浦弥太郎さんのエッセイは、暮らしや仕事のヒントが詰まっていて、興味があるから読みたいと思う。
ビットコインの本は、いよいよ本格流通かな?ということで、とりあえず仕事とは関係なく、ただ興味があり、読んでみたいから読む。
「いのちの車窓から」は、星野源エッセイだから読む。
いずれも、私が読みたいと思って買って、読もうとしています。
みる人からすると、「大人なら、もっとそれらしい本を読めよ」と言われてしまうかもしれません。
今回、読もうとする本は、私が読みたいと思ったこの4冊ですが、読む本は、いつだって読みたいと思った本だけです。
難しい本でも、易しい本でも、楽しい本でも、くだらない本でも、読みたいと思ったら読みます。
本は、読みたい本を読めば良いのです。
むしろ、読みたくない本は、読めません。
読みたくない本は、読めない
読みたくない本は、読めません。
本は、読みたいと思ったものでないと、読めたものではありません。
冒頭の、本を読んでいるという話をしたシーンに、話を戻します。
そこで、
「本を読む人になりたい」
「読みたいけれど・・・」
と言われる方は、日常的には本を読まないけれど、本を読むようになりたいという話をされています。
「本を読むようになりたい」と思っている方は、「本を読む人」が、いつも難しい本を読んでいると、錯覚しているような気がします。
いかにも高尚な、レベルの高い本ばかりを本でいるかのごとく。
もちろん、そのように高尚で、レベルの高い本ばかりを読むという読書家の方はおられますし、本を読む者(と言ってよいのかもわかりませんが)としては、それに憧れているところがあります。
一方で、本を読んでいるとは言いつつも、高尚派ではない私もいます。
私は、読みたい本を読むというやり方で、本を読んでいます。
「本を読んでみたい」という方は、「本を読む人」たろうとするがために、普段手に取らない本を選ぶ際に、あえて難しい、むしろ本心では読みたいと思っていない、読みたくない本を選択している可能性があるかもしれません。
本を読みなれておらず、活字に慣れていないのであれば、ある種の難しい本を読むのは簡単ではないでしょう。難しい本は、内容そのものが重要であることも多く、書き方は二の次ということも少なくないです。
学生の頃読んだ、翻訳の経済学の本などを思い出せば分かるように、そういった本は、ひとつの段落が凄まじく長く、文章がなかなか切れないし、意図を読むのが難しいものです。場合によっては、意味が読み取れません。
そういった本に近い、本心では読みたくない本は、私もほとんど読みません。
本を読みたいなら、読みたい本を選んで読めば、その繰り返しで、「本を読む人」になるものだと思っています。
なぜ、読みたくない本を手に取るのか?
本は読みたいものを読めば良いと、ここまで書いてきました。
読みたい本を読んで、読みたくない本は読まなく良い、ということを書いておきながら、実はこれまで、数えきれないほど、読みたくない本を買って、後悔しています。
なぜ、読みたくない本を読もうとしてしまうのかについても、触れておきたいと思います。
私が本を読む理由の一部に、賢くなりたい・偉くなりたい・・・といった、下心のようなものがあります。
これが、読みたくない本を読んでしまう原因になります。
書店へ行き、書棚を見ながら歩いていると、多くの本が目につきます。
このとき目につくのは、自分が興味がある本、そして、読んでいれば賢くなりそう・偉く見えそう、といった本なのです。
こういった本を、これまで何度も読んでしまい、途中で挫折してしまいました。
賢そう、偉く見えそうだから読もうとする場合、読みたいから読むのとは違います。
ここで、自分の下心と、本を読む気持ちに温度差が出ます。
しかしながら、ついつい、読みたくないのに手に取ってしまいそうになることは、今でもあります。書店で手には取りますが、なんとか堪えて我に返って、買って読むのは阻止していますが(笑)
本は、自分が興味があり、読みたいものを読めば良い。
「本を読むようになりたい」という方は、読みたい本がないのなら、いっそのこと読まないという選択肢も、アリかもしれません。
編集後記
今日のネタは、昨日有楽町の三省堂書店をふらふらしている間に、ひらめきました。
ひらめいて、書棚と書棚の間でコソコソとスマホでメモってました。
完全に怪しまれてましたね(笑)
そして、今日はどうしても走りたくて、さっき昼に走ってきました。
6キロ35分程度。
夏前まで。そろそろ走り込みます・・・!