物の見方や捉え方について考えるのが好きで、結構アレコレ考えています。
ひとつの物事に取り組むにしても、気持ちひとつで大きく変わるものです。
そのなかでも、よく使っていて、自分でもこれは便利だと思っている考え方があります。
「1%」を積み重ねるという考えです。
1%を積み重ねるという考え方
1%を積み重ねる考え方とは、基本的にすべてのことは100%で構成されていて、大きく見えること、難しく思えるようなことも、1%ずつ詰めていけば、いずれは100%に到達するだろうというものです。
あるときを境にこの考え方をするようになり、難しい状況のときや、ややこしい場面に出くわしたときなど、こう考えることで突破できたことが度々ありました。
この考え方はかなり便利だと思っていて、仕事・受験勉強・人間関係まで、広く網羅できます。
目の前にして、これはダメだと諦めそうになっても、1%ずつなら詰められるはずです。
実際にこれまで、どういう場面で使ってきたか、あるいは使えそうか、見ていきましょう。
仕事は1%で詰める
まずは仕事。仕事こそ100%で構成されていて、1%の考え方がハマりやすいものです。
私の場合は税理士の仕事で、税金や経理の数字、バランスをどうとっていくか、どう計算するかといった場面で、「難しい・・・」「ややこしい・・・」と思ってしまうことがあります。
ここで、目を背ければ余計に難しく見えてしまい、より高い壁に感じてしまいます。
そういうときは、1%ずつ詰めます。
ある仕事で、Aブロック、Bブロック、Cブロックとあるとしましょう。
Aは割と簡単そうです。すぐに終わりそうです。
Bは、難しくややこしい。どうにもならない感じがします。
Cは、煩雑そうですが、量が多いだけです。手を動かしていれば終わりそうです。
このときは、まず手を付けられやすいAに取り掛かります。次に、Cをやる。まずは、取り掛かれそうなところからやるのが、仕事のコツでもあります。
仕事とは不思議なもので、A・Cと取り掛かれる部分を完了すると、B解決のヒントが得られたり、AとCの流れでBも思っていたよりは簡単に思えるということがあります。
あとは、1%ずつ詰めているので、仕事が進んでいることで安心感にもなります。
出来るか分からない仕事も、1%ずつ詰めることでなんとかなることは多いです。
受験勉強を1%で詰める
続いて、受験勉強の話。
受験と言っても、ここでは資格試験の勉強について書かせてもらいます。大学受験にも通じるところはあるかもしれませんが、若干異なるので。
資格試験の受験をするときも、1%を詰める方式でトライするようにしていました。
ここでの1%は、「合格確率を1%でも上げるために、何ができるか?」という意味での1%になります。
勉強をしっかりすることはもちろん、試験に合格するために出来ること・外堀をいかに埋めていくかという話です。
たとえば、実際に私がやっていたこととして、以下のものがあります。
・コンディションに気を付ける
・事前に試験会場をリサーチしておく
まずは、コンディション。税理士試験の受験生のとき、ある試験の前々日に38℃の熱が出てしまったことがありました。試験当日も37℃少しあり、ぼうっとしている状況でした。
このときは、なんとか合格できたのですが、体調が悪いと合格確率をぐっと下げてしまいます。うまく頭が回らない、考えられない、すぐに疲れるなど。良いことはありません。
少しでも合格確率を上げるために、少しでも風邪をひかないようにするのもコツです。当たり前のこと、手洗い・うがいを徹底します。また、無茶もしないようにすることが肝要です。
そして、事前に試験会場をリサーチ。
これは相当大事だと考えています。これをやるかやらないで、合格確率が10%は違ってくると思えるほどです。
私がやっていたのは、試験会場に行くルートと同じルートで、現地に行ってみることでした。
都内の地下鉄や、慣れない駅で焦らないで乗り換えをやっておくことで、当日安心です。
そして、特に気を使っていたのが、現地の駅周辺を歩いて、カフェやコンビニ、休憩できるところがあるか確認するということでした。
試験当日は不意にトイレに行きたくなる可能性が高いので、空いているトイレをリサーチします。会場とは反対口の方まで網羅しておくことで、空いている場所を見つけることも可能だったりします。
これをやらずに行き、当日腹痛で混んでいるトイレを使うことになれば、焦るし、気持ちも落ち着かないです。メンタルに来るので、合格確立を下げる要因になります。
そうではなく、逆に合格確率を上げる。そのために出来ることがあるというわけです。
人間関係も1%で詰める
そして、人間関係も1%で詰めることが大事だと考えています。
初めて会うときはみんな他人同士。どうしたって、最初から打ち解けるのは簡単ではありません。
そんなときは、1%を思い浮かべます。
一度、二度と回数を重ねていくうちに、信頼関係とか安心感が醸成されてきて、打ち解けてきます。
あるいは、一度や二度では打ち解けることが出来ずに、しばらく間を置いてからの三度目に会うときに、妙に打ち解けるということもあります。
人間関係は一筋縄ではいきません。あえて1%ずつしか詰まらないと思うのも手かもしれません。
ここまで、いろいろな場面での1%の詰め方について書いてきました。
仕事・受験・人間関係。1%の考え方はこれ以外にもあらゆることに当てはまると考えています。1%で考えれば、なんとかなる。そんな感じです。
逆に、1%を積みかさねてもダメなことは、もうダメだと諦めるキッカケにもなります。
最近特に思っているのは、1%ずつ体を鍛えるということだったりします。
今年に入ってから、ラン・筋トレともにさぼり、体重が増えていて・・・。
1%ずつで絶賛トライ中です。
編集後記
けさは5時半起床。この頃、5時から半くらいに起きるのが合っている時期な気がします。
昨日は夕方より勉強会。いろいろな事例を聞きつつ、参考になりそうな話がありました。