会話のなかで時折使うことのある、「~のあれ」「~のやつ」など、話の内容をあいまいに説明してしまうことがあります。
話す方としては、会話を止めずに話を進めることができるため、便利であるのですが、その話を聞いている聞き手としてはどうでしょうか?
私は、これを自分に当てはめてみて、話がうまく伝わらない理由の一つに、この、あいまいさが関係しているように感じています。
あいまいな言葉づかいに気付く
先日、ある方と話をしているときに、議題に上がった話がありました。
「最近、言葉があまり出てこなくて、ついつい、『あれ』とか、『やつ』とか使って話をしてしまう」というお話がありました。
具体的に説明すると、
「このあいだの、あれの資料出してよ。あの、議題に上がってた」
「来週までに部長に提出しなくちゃいけない、あのやつ出した?」
など、話を進めるなかで使うことのある、あいまいな言葉使いについてでした。
前者であれば、「あれ」は、クライアントの資料かもしれないし、当社の内部資料かもしれません。場合によっては、聞き返されるか、自分が思う資料とは異なる資料を提示されてしまうかもしれません。
後者なら、「やつ」というのは、何らかの書類を想定しますが、具体的でないですよね。
こういう場合、話す側としては、頭ですでにイメージしているので、話すうえで問題はないのでしょう。
しかし、聞く側に、そのイメージは伝わっていません。
先日、この話になったとき、「私も結構使っている・・・」と思い当りました。
今年をスタートに、これから「話す」ことを軸に仕事を進めたいと思っていた矢先、ぶち当たる問題点でした。
話をしっかり伝えるために、「あれ」「やつ」をはじめとした言い回しは、直すべきクセだと実感したのです。
正しく伝えられる、言葉づかいのために
私の場合、元々が話すことの多い仕事です。
それに加えて、仕事以外でも、結構いろいろな方と話すようにしています。
話すのが好きですし、常日頃から、多くの方と話すことで、話し慣れた状態をキープしたいというのもあります。
常日頃、話す機会は多々あるわけです。
しかしながら、話すのが好きとは言いつつも、話すのが得意かどうかというと、実際そうではありません。
話法とか、話し方を学んだわけではありませんしね。
実際、話し、そして話し終えて、伝わってないかな?と思うことも少なくないのです。
先日、話の議題に上がった、「あれ」「やつ」といった、あいまいな説明の仕方について考えたとき、それが一つの原因かもしれないと思い当りました、
よくよく考えてみると、少なくない回数、多用している気がします。
それに気付いてから、数日間、「あれ」「やつ」をはじめ、そういった言葉を使わないように、気を付けていましたが、思いのほか、話が伝わっているように感じているところです。
ここに注意を向けると、自分で意識することで、会話を話の隅にまで認識する必要があるので、自分が意図するところを明確に伝えているという感じがします。
言葉をあいまいに伝えるのではなく、細微にまで、しっかり説明し、話す。
これは続けると、正しく伝えるということについて、目に見えるレベルで効果を出すことができるかもしれない、と考え始めています。
しっかり伝えることは、しっかり思考すること
しっかり伝えるために、あいまいな言葉を使わずに、話す。
これを行うために、「あれ」「やつ」といった言葉を使わないようにする。
こうするためには、話しながら、言葉を頭のなかから選んで、引き出し、提示する必要があります。
まともに話そうと思えば、頭を使うということになります。
必然的に、しっかり伝えようとすることで、しっかり考えなくてはいけません。
伝えるために思考する。思考することで伝えられる。
明確に言葉が伝えられることも出来、頭も鍛えられそうです。
しっかり話して伝えること、継続していきます・・・!
編集後記
「~なやつ」という言い回し、客観的に見てみると、怒られる言葉づかいですね・・・。
これを機会に、言葉、話し方などについて、勉強してみようかと思い、本を数冊読んでいるところです。