情報は無料ではない。そう考えています。
特に、税理士は知識という情報がメインの仕事です。
自分の知識を安売りしたくないものです。
「聞くだけならタダ」という風潮は縮みつつある
「情報は無料ではない」、
という話を聞くことが多くなりました。
ブログやSNS、書籍などで見ることが増えてきています。
税理士をはじめとして多くの士業、コンサルタント、パソコンやネット・IT関係にいたるまで、知識と経験が仕事に繋がるものはたくさんあります。
その知識=情報が仕事の報酬に繋がるわけですが、情報を聞くだけならタダと思われている部分はまだあるわけです。
たとえば、税理士なら申告書の作成と税務相談をセットにしていて、作成して申告した申告書控えをお客様に渡して業務完了という仕事があります。
一般的には、書類を作って申告を代行して、その書類を渡すというところが大きな価値として思われているのでしょう。
最近聞いた話では、作成から申告まで頼むと高いからということで、自分でやるからやり方を教えてほしい(無料で)、と言われた方がいました。(えっ?という感じです)
まだまだ、こうした流れはあるわけですが、その風潮は縮みつつある気がします。
知識が有料であると認識されることが大事だ
税理士という仕事柄、同業である税理士、そして似たような形態で仕事を行う別の士業のホームページを見ることは多いです。
見て、自分も取り入れられることがあるかもしれないからです。
それを見ていると、単発やスポットでの、時間単位で相談を受けられるサービスを提供している方が多くなっている印象です。
これまで税理士の仕事といえば、漠然とした相談は無料で受けて、それがうまくいけば税務顧問で仕事にする、というのがありました。
この場合、無料で解決してしまい、特にその後は依頼なしというケースは多いです。
無料で聞いて、話して、それで解決してしまうからです。
もしかしたら、税理士からすると、「その程度の相談でお金はとれない」という認識なのかもしれません。
ただ、その延長線上では、簡単なことではなく、ある程度込み入ったことまで、無料で聞けると思ってしまう方が出てきてしまいます。実際、少なからずありますしね。
無料を逆手にとって、どう仕事を取るかはそれぞれのスタンスによっても異なりますが、知識は有料であるという立ち位置で、相談をしようとする税理士・士業が増えれば、少しづつ知識は有料であると認識されていくのだろうと思います。
「タダじゃない」と、自分で文句を言っているだけでは、何も変わらない。
少なからず、その流れには乗ろう
「知識はタダではない」という記事や投稿を見るたびに、納得しながら頷いています。
今後、AIにとって代わられると言われている税理士。
書類の作成・代行は、ダイレクトにAIに強みがあります。残るのは、無料でやっていた相談。
相談を有料にしなければいけないのではないか?と思うわけです。
少しづつ、その流れはあるような気はするので、自分も乗ろうと、有料でのスポット税務相談を設けています。
何度が依頼は受けていますが、お金が発生していることで、問題と質問は明確であることが多く、相談が毎回スムーズです。これも、良い風潮です。
有料と無料の線引きは、それぞれ自由ですが、有料であるべきものを無料とは思われないように仕事をしていきたいですね。
編集後記(きのうの野田)
きのうは昼頃、大宮の台湾茶房e-oneの前を通ると、めずらしく空いていたので入店することに。
その日の看板メニューをいただきました。
食後に出されたお茶を飲みつつ、かかっている現地の音楽聞いて、少しリフレッシュしました。