昨日は、事務所オフィスを移転したばかりの、士業つながりのある社労士事務所へおじゃましてきた。なにげない会話の中から仕事のやり方や、スタンスについての話になり、結果として遊びに行って、いろいろ学ぶこととなった。今日はそのあたり、考えながら進めていきます。
士業仲間の事務所を訪ねる
士業仲間の事務所を訪ねる。
とは言いつつも、こうやって他の事務所に訪ねていくことはほとんどない。仕事で訪ねるならまだしも、遊びに訪ねる程度で行くことはほとんどないのです。今回はそんな訪問でもありました。
訪ねて行ってきたのは、埼玉の浦和で社労士をされている三島さん。三島さんは社労士をやりながら、資格の大原で社労士講座の講師も兼業されており、私がかつて、社労士試験の勉強をしていたときの先生であったという繋がりです。
三島さんはもともと飲食業界に長くいたという経験を持ち、現在は社労士としての仕事と、飲食店のコンサルティングという仕事もされている。
仕事の話1割、遊び9割という割合で訪ねて行ったなか、話を聞いているうちに仕事のやり方や、どういう考え方をしていくべきかということになり、ついつい話しこんでしまうことに。
士業として、どうあるべきか・どうやっていくか
士業として仕事をしていくと、次から次へと仕事がきて、日々に忙殺され、仕事をこなすことに注力し、自分の仕事を見つめる時間というのはなかなかとれないものです。
そういうのも大事だよなー、と思っていた矢先、社労士の三島さんとシゴトの話となったわけで、いろいろお聞きしてきました。
1 仕事の内容はしっかり説明する
仕事を受け、説明しながら話を進めていく。そんな当たり前のことも、常々気を付けながら仕事をしているということでした。
三島さんは雇用関連の助成金申請の支援を多くされていて、場合によっては数百万程度の助成金がおりるものもあるそうです。そういった話を顧問先や相談に来られた方にすると、そんなにうまい話ないだろうという反応をされることもあるようで、そういうときにはなぜその制度があり、政府がその助成金を交付したことで、交付先の会社に何を期待しているのか、結果としてどういうことを想定しているか、などお話するようです。
実際、厚労省が管理する雇用関連の助成金は、雇用を促進して、税収・社会保険料の徴収まで視野に入れているということで、そういった話をすることで、うまいだけの話ではないと納得されるとか。
制度の背景まで話すことで、安心して仕事を任せてもらうというのも、とても大事ですね。
2 社労士(士業)という枠にとらわれない
もともとは、社労士として独立したばかりの時期は、社会保険・労務をまんべんなく、他の従来からある社労士業務を目指そうとされていたそうで、そこで悩みがあり、すでに確立している社労士でやるなら、存在感が示せないというか、他に埋もれてしまうという感覚があったそうです。
そんななか、社労士として飲食店の支援をすることも多々あり、依頼者と他愛もない会話を通じて、飲食店の経営・運営についての悩みも聞くなかで、三島さんご自身の、飲食業界での勤務経験を通じてアドバイスできることも多く、こういったことも仕事として支援出来たら良いな、とお思いになられたとか。
こういった過程も経て、現在は社労士と、飲食店コンサルを足して2で割ったような感じで仕事をされている、というお話でした。
士業という枠だけにとらわれずに、支援できそうなことがあれば、それも仕事として確立することで、より充実した支援が行えるという点は、参考にしたいポイントでした。
3 丁寧さもそこそこに
独立当初は、なんでも丁寧にやってしまっていたそうで、なにかを依頼するメールを作るのに、30分も40分もかかっていて、なかなか仕事が進まないということもあったそうです。しっかり分かってもらうために、文章を作り直したり、構成を変えてみたり・・・。
当初は、何でも全力投球を自負していたそうですが、やはり締めるところは締め、緩めるところは緩める、ということに思い当り、いまはそういった考えで仕事を進めているそうです。
必要以上に丁寧にやるのは、案外時間が与えられているときにしがちですが、緩急をもって仕事をするのが、やはり大事になってきますね。
4 ちゃんと休みをとる
三島さんは社労士事務所と社労士講座の講師を兼業されていますが、だんだん講師の割合を減らし、今ではほとんどが社労士としての仕事がメインになっているそうです。
そうしてある程度落ち着いて仕事を進めるようになってきたところで、うまく休みがとれなくなってきたしまったとか。
特に顧問先との予定もなく、緊急の事務もない日曜日も事務所に出向いたりしていたそうで、そういう日は特に仕事に打ち込むというよりは、なんとなくパソコンの前に座ってパソコンをいじってみたり、インターネットをついついしてしまっていたり、など集中出来ないことが多かったそうです。
そういう日があると、他の平日の日も集中力が欠けてきたり、といろいろ弊害が出てきたそうで、現在は日曜日は完全オフにして、しっかりバランスをとっているとのことでした。
休みをしっかりとる、というのは、基本ひとりで動いて仕事をしている場合には、案外難しいポイントで、かつ参考にするべきポイントだなと思いましたね。
士業の仕事術にふれることは少ない
ここまで、昨日、社労士の三島さんからお聞きした、というか聞き出してきたお話を紹介してきました。士業だからこそありえる角度もあれば、仕事全般に見られる角度もありました。
今回、事務所へ伺い、話の流れからシゴトについて話すきっかけがありましたが、士業間で、仕事のやり方、考え方を共有するというのはあまりないことです。そして、仕事術の本や仕事の考え方についての書籍は本屋にたくさん並んでいますが、士業を中心に据えた仕事術の本というのはほとんどありません。
士業の仕事は通常の商売とは異なる部分もあり、同業の士業・他士業含め、どうやって仕事を進め、どういう考え方でやっているのか、話して共有するというのも、今後仕事を長くやっていくうえで、大事なことなのかもしれません。
そこから学び、日々の仕事に落とし込めれば、より効果が出そうです。早速意識して取り入れたいと思います。三島さんありがとうございました!
三島さんの事務所HP 三島社会保険労務士事務所
せっかくなので、のせておきました!
編集後記
昨日は、午後から三島社労士事務所へ。2時間ほど話しこんでしまいました。
事務所オフィスのある東浦和エリア、普段移動するエリア外での車移動で、市内なのに緊張感をもっての運転移動でした。エリア外もたまには行くと、運転感覚高まりそうです。