昨日は、一日都内で税務研修を受けてきました。
昨日の研修内容は、ふだん税理士の仕事をしていくなかで、必ずしも必須の知識とまではいかないまでも、しかるべきときには対処しなければならないような内容でした。
税務の知識としては、常に使うものとは異なる、「ときどき使う、そのとき使う」知識というものが結構あるものです。
今日は、仕事で使うさまざまな知識について、どう取り扱うのがよいのか?考えてみます。
「みなし配当」「自己株式」の研修を受ける
昨日の研修会は、「みなし配当」「自己株式の取扱い」について学ぶというものでした。
「みなし配当」とは、よく会社が行う通常の配当とは異なり、配当とみなす処理であって、会社が資本を原資として配当したり、会社が自己株式を買い取ったりしたときに、生じてくるものです。特殊な処理が生じてきます。
「自己株式」とは、会社が自社の株を株主から買い取った自社株式のことをいい、通常取得する他社の株式とは、異なる取扱が生じます。これもやや特殊かもしれません。
この、「みなし配当」「自己株式」いずれにしても、私の普段の仕事のなかでは滅多に出てこない処理となります。
ただ、もし仕事のなかで取り扱う状況になった場合には、対処しなければならないようなものだといえます。
このように、税理士の仕事をするうえでは、使う知識・たまに使う知識・使わない知識があるわけです。
常に使う知識は仕事をするうえでブラッシュアップできるし、学んだ知識もすぐに仕事で使えます。それに対して、あまり使わない知識は仕事でも使えないし、仕事で使わないと忘れます。使う知識はなにも問題がないのですが、たまに使う・ほぼ使わない、という知識はどう取り扱うか迷うところです。
ただ、これは割り切って取り扱ってしまえば良い気もします。
あまり使わない知識は割り切って取り扱う
ここで、また昨日の研修を引き合いに出してみます。
昨日の研修内容は、使うときには使うけど、よくは使わない。それでもそういう案件にあたったときは、他の専門的な事務所に回さずに、自分で処理する。
それに対して、国際税務の難しい事案・組織再編などの事案は、自分で学んで手が回るレベルを超えるので、おそらく他の専門的な事務所へ部分的に仕事を頼んでもらうことになるでしょう。ただ、こういった自分でやらない仕事についても、ざっくりした知識は持っておきたいところです。
ここで、これらの知識は割り切って取扱えば良いのではないかと思うのです。
昨日学んできた、「使うときには使い、自分で学んで処理する」仕事に関する知識は、昨日の研修時点では、がっつり細かい処理まで見ておく。そして、その後もだいたいの大枠としての処理、「これはこう、あれはこう」くらいのざっくりしたレベルでの知識はキープしておく。そういった仕事の話になったときに、「おそらくその取扱になるかな・・・?」と思えるくらいには持っていけるくらいのレベルは保持しておく、という感じです。
そして、自分では出来ない内容については、仮に「できますか?」という話になったとき、「自分の領域を出ている」という意思表示をするために、またはトークの一環として話のネタレベルで相当ざっくりおさえておいて、「ふんわり知っておく」くらいで捉えておく。
さまざまな知識が必要となるなかで、すべての知識を最新にアップデートできるわけではないですしね。また、よく使う知識だけでも、結構な分量になってきます。使わない知識にとらわれて、よく使う知識を疎かにするわけにもいかないですからね。
税務の知識を引き合いにだして考えてみましたが、こうやって割り切って知識を取り扱うのは、アリなんじゃないでしょうか。
よくよく考えてみれば当たり前のこと・・・
ここまで、仕事の知識はどう取り扱えばよいか考えてきました。
しかしながら、このことはよくよく考えてみれば当たり前といえば当たり前です。
ただ、知識も情報です。情報は、どう捉えて、どう吸収するかというのは意識しておかなければならないと思うのです。
情報は、意識せずしてしると、どんどん入ってきてしまいますし、入ってきても取捨選択しなければ情報収集で混乱してしまいます。
自分なりに、情報たる知識をどう吸収するか自分で意識してやることが、必要な知識を学んで、不要な知識は捨てるか小ネタレベルで済ますということのために大事になってきます。
なんでもかんでも全部自分のものにするというのも無理な話・・・。
当たり前のことではありますが、知識には能動的に挑みたいところです・・・!
編集後記
ここのところ数日、結構夜遅くまで本を読んでいます。
昨日も0時近くまで読んで、寝ようと思ったところ、頭がさえてなかなか寝れずに・・・。
そこそこにして、寝る直前には読み終えて、ひと段落置いてから寝たほうが良さそうです。