学校で教材があり、学習する内容が決まっている勉強とは違って、大人になってからする勉強は、なにを学ぼうと自由です。
学ぶことで、個の価値が高まります。
特にいま、組織に頼らない、個の価値というものに期待が集まっていて、自分の個を高めることが重要視されつつあります。
個の価値を高めるためには、勉強は欠かせません。
とはいえ、自分の個の価値のために何を学べば良いか、明確にとらえることは難しいです。私も自分でどうすれば良いか、明確なものを持っているわけではありません。
ただ、学び続けています。
単純に、いま知りたいことや感覚が近いことを。
個の価値を上げる事とスキルアップは切り分けて考えています。
明確に自分を高めようと意識しているわけではありませんが、仕事で必要な情報を仕入れる以外で、普段から本を読んだり、セミナーを受講したりしています。
しかしながら、なぜ勉強をするのかを聞かれたならば、やはり、
「個の価値を高めるからかなぁ」
と答えてしまいます。
個の価値と言うから、なにやら高尚な感じがするだけであって、自分のために学んでいると言った方が、明快かもしれません。
そんなわけで、個の価値を高めるためにすべく勉強は、直接何かの技術に役立つスキルとは、全然違うものであることがほとんどです。
本を読んで、それで直ちに1万円稼げるとか、そういうものではありません。
個の価値とスキルは、切り分けて考えています。
むしろ、大人になってからに勉強の醍醐味は、それでいいんですよ。
もちろん、必要だったらスキル系の勉強もした方が良いですが、基本的にいま知りたいと思うことや求めている感覚が近いかなと思えるものを手に取って、読んだりするのだって、立派な勉強です。
個の価値を高めるために、何を読んだら良いか分からないなら、
・知りたい
・感覚近いかな
で、勉強したら、良いと思っています。
なんとなく、「わざわざの働きかた」を手に取る
最近読んだものに、「わざわざ」という会社(お店でもある)が発行している、お店について詳しく書かれた冊子と、お店で販売している商品の紹介とそのこだわりについて書かれた冊子を、それぞれ手に入れて読んでみました。
ひとつは、わざわざの働きかた
ひとつは、わざわざオリジナルのつくりかた
という、ものです。
当初、このお店を一人で始めたという、社長の平田はる香さんが、いずれも書いているもので、写真も満載です。オリジナル~のほうは、数ページと薄いです。
わざわざというのは、長野の山の方のエリアで営業されている、パンと日用品の店だそうです。私はまだ行ったこともなく、オンラインで食品などを買ったことも、まだありません。そのうち、今のウィルス問題が解消したら行きたいですが。
もともと、わざわざという会社を知ったのは、BRUTUS(ブルータス)という雑誌のあるコーナーに、平田はる香さんの短いインタビューが載っていたのを見てからです。
そこで働きたい人は、わざわざの働きかたという冊子を自ら買い求め、それを読み、感想文を送って読んでもらうことが、一次面接的なものになるそうなんですね。
BRUTUSの記事を読んで、どんなことが書いてあるのか読んでみたく、一次面接は受けないけど、買ってみました。
この冊子には、お店のことや、考え方、どういう人を求めているか。はっきりと書いてあります。どういうスタンスでいるかについて。
パンはあえて二種類のみ作っていることや、素材へのこだわりなどがありました。
自分はどういうつもりで仕事をやっていて、どんな考えで、どういう人と仕事をしたいということは、個の価値を高めるために大事なことです。
感覚近いかなと、なんとなく手に取ったわけですが、ホームページやブログで何を書くかの勉強になったし、自分がどういうつもりか問うきっかけになりました。
あとは、時間が経つにつれて、いろいろ考えて、自分のなかで解答が見つかったときに、何かを打ち出すことになりそうです。
大人になっての勉強は、こんな感じで良いと思います。
全然、関係なくてもいい
あとは、いま自分がやっていることと全然関係なくても良いと思っています。
特に、わざわざオリジナルのつくりかたの冊子は、主にオリジナルの靴下を作ったキッカケとこれまでの経緯が書かれています。後半は、卸売の提携についての記載ですし。
これだけ切り取ったら、税金の仕事と全然関係ないんですけど、それで良いと思っているわけです。
なんとなく知りたいとか、なんとなく感覚が近いとかでいいじゃん。って。
これが自分のスキルを高めて、直接お金儲けに繋がるというのは、ちょっと個の価値を高めるのとは違うかなと。まぁ、人それぞれですが。
もっと複合的に、神羅万象というか。自由に。という感じですね。