現金を使わないで決済を済ませる、「キャッシュレス決済」への対応が騒がれています。
この影響は、小規模に事業をやっているスモールビジネス事業者に関係してくるものです。
いま現金のみの取扱であれば、対応に悩んでいるかもしれません。
しかしながら、キャッシュレス決済の種類は多岐にわたります。
どこまでやるか?
そう悩んだら、仕事の仕方に合わせてのキャッシュレス導入を検討しましょう。
キャッシュレス決済は多岐にわたる。すべてに対応はできない。
キャッシュレス決済が騒がれている影響で、これまで現金(現金と預金振込み)のみの取扱で仕事をしてきた事業者の方も、対応を検討せざるを得ない状況にあるようです。
今回、その影響は小規模に事業をされているスモールビジネス事業者の方にも関係してきています。
ただし、漠然とキャッシュレス決済に対応するといっても、そう単純ではありません。キャッシュレス決済には多くの種類があり、どれにどう対応するかを決める必要があります。
特に小さなお店や会社など、スモールビジネスであればすべてのキャッシュレス決済に対応するのは現実的ではありません。
キャッシュレス決済にひとつ対応するということは、事務的なオペレーションがひとつ増えることを意味するからです。
キャッシュレス対応には、事務的なオペレーションを想定しておきたい
キャッシュレス決済といえば、いまいくつか想定されます。
・クレジットカード決済
・電子マネー
・QRコード決済
・スマホ決済
などなど、多くのタイプ・種類があります。
クレジットカード決済の対応も、どのカード決済サービスを自分の会社に導入するかで異なり、2社対応すれば、2つ別のキャッシュレス対応をしたことになります。
そのそれぞれのカード事業者から、決済金額が入金されます。
電子マネーやQRコード決済、スマホ決済も同様です。たとえば、PayPay決済はPayPay経由で入金がされます。
基本的に、対応したキャッシュレス決済の分だけ、それぞれ別々に、それぞれのタイミングで銀行口座に振り込まれてきます。
どうやって経理をするかによりますが、売りの管理と入金の管理とチェックと確認などへの対応も、対応したキャッシュレス決済の数だけやることになります。
新しい機能の追加や、システムの変更もありますし、メールや文書での連絡もあります。
それなりに、事務的なオペレーションが増えることは必須です。
たくさん対応した結果、ほとんど使われない決済デバイスもあるでしょう。
では、なにをどう導入すれば良いか?
悩んだら自社の仕事の仕方に合わせて導入を検討しましょう。
仕事の仕方に合わせてキャッシュレス導入をする
どのキャッシュレス決済を導入すれば良いか悩んだら、自社の仕事の仕方に合わせて導入してみましょう。
たとえば、私は税理士事務所のキャッシュレス対応としては、銀行振り込みとクレジットカード決済のみ対応しています。
クレジットカード決済は、Squareというサービスを利用しています。
基本的に、税務顧問なりスポットの相談なり、それぞれ事前の決済(お支払)をお願いしています。
PayPayも検討しましたが、加盟店規則で対面時にのみQRコードを提示することしか認められていないようで、事前にメールや請求書送付にQRコードを記載するのは出来ないとのことで諦めました。
実際に使うとなれば相談の直前に目の前で決済をしてもらってからということになります。
うーん。それはちょっと嫌だなとということで、断念することに。
こんな感じで、仕事の提供の仕方や自分がどう考えているかで、対応を決めるのはアリだと考えています。
また、加盟店規則というのはそれぞれのキャッシュレス決済にあるものなので、禁止される業種もあれば、どう使うに規制がある場合もあります。
禁止や規制に当たるのであれば、そもそもダメですしね。
そこまで考慮して、とりあえずいくつか対応してみるのが良いかもしれません。
まずはクレジットカードの対応はしておく。電子マネーはどうか?今ならPayPayをやっておくか。など。
ちなみに、キャッシュレス決済で売りを立てることは、クラウド会計ソフトとの相性が良いです。私が使うSquareは、クラウド会計とデータ連携出来るので便利です。
まだまだ、そこまで日本では普及し尽くしているとは言えないキャッシュレス対応。今からの対応でも、十分遅くはありません。
ある程度の対応を、仕事の提供の仕方に合わせてみるなどして、やってみましょう。