いろいろな特化型税理士
さまざまな業種で、それぞれ専門性の特化による差別化がみられます。
知識・実務ともに深く掘り下げた専門分野を極めているからこそ、提供者はその専門性に集中して仕事をし、提供を受ける側はより安心して、仕事を依頼出来るのでしょう。
私が普段、身を置いている税理士業界についても、特化は多く見られます。
いくつか見ていくと、
・相続専門
・国際税務専門
・飲食専門
・その他いろいろ(なかにはベーカリー店特化という相当な専門家も!)
これら専門特化型税理士は、ある程度、その専門領域にのみ集中することで、自分のインプット作業についても集中出来ます。
基本的に、税金について全領域(会社税務・個人所得税申告・資産税・相続税務など)をやる税理士が多いので、独立当初に習得した知識の維持と、そのアップデートに追われているのです。
相続事案をやりながら会社税務の法人申告をし、個人で土地を売りたい地主さんの相談に乗る。
また、会社税務には消費税が切っても切れません。それぞれがやや特殊な案件なら、詳細に調べ、実務ラインに乗せる、という感じです。
かつてはそれでも良かったのですが、制度がどんどん複雑化している関係で、情報のアップデートに溺れながら仕事をしている税理士もいるようです。
そうなってくるとなかなかしんどいところですが・・・
専門特化型専門家は、自分の領域を出る案件が生じた場合は、その案件はよそで頼んでもらうことになってしまう、という点はあるにせよ、安心して仕事をするひとつの手でもあります。
特化としたつもりで、それが着実に活きているか?
専門性特化、それだけ!と言わないまでも、オールマイティにやってはいるが、専門領域が強みである、という場合もあるでしょう。
むしろ、そのパターンの方が多いかもしれませんね。
そのケースの場合は、自分がその領域に強い、ということを表現する必要があります。ただ事務所を構えて、集客は紹介か、飛び込みで訪ねてくることを期待していては、そもそも集客は約束されていないし、強みの領域を求めてくるかどうかは分かりません。
そのためにも、自分の強みは~である、ということを、ネットや広告で周知したり、普段からそういったことを口にしておくことが重要となってくるでしょう。
こればかりは、待つ姿勢ではもったいないです。
せっかく強みがあるなら、強みをメインに仕事をしたほうが、提供側としては効率的であるし、提供を受ける側もその強みを求めて来るのであれば、お互いに良い結果が得られるはずです。
そもそも自分が得意なものを提供していると、仕事がより楽しくなるし、強みのアップデートにも励みがいがありますしね。
性格、個性、趣味やライフワークも表現した方が良い?
自分の専門分野を主張することは大切ですが、それ以前のパーソナリティも大事です。その仕事の提供者がどういった人となりで、性格や趣味、提供を受ける側としては気になるところです。
その仕事の提供内容にもよりますが、内容によっては何度も話し合いを重ねてカタチにしていくという性質のものもあります。
そういったケースでは、仕事そのものの話以外にも、ある程度お互いを知るという意味で、雑談も大事になってきます。
仕事自体はプロフェッショナルでも、パーソナリティーが合わないとカタチにならないケースもあるでしょう。
仕事を提供する側の趣味や日課、ライフワークなどが分かると、仕事を依頼する側としてはある程度安心して仕事を依頼できるし、仕事以外の話をするなかで、仕事の内容そのものに、良い変化が現れるかもしれません。
専門分野、強みだけでなく、パーソナリティーをお知らせ、提供することも大切です!