「副業を始めるときに経理で気を付けることはあるか?」
そう聞かれたら、お金周りの準備を事前にしておくことを提案します。
お金周りの準備が出来ているかどうかで、経理をシンプルに進められるかどうかが決まってくる要素は強いです。
4月1日
副業と言えども、個人事業である
4月1日。
副業やフリーランスでの働き方が推進されている昨今の影響もあり、この春から副業で仕事を始めようと考えている方がいると想定されます。
よくあるケースとしてあるのが、
会社員 + 副業でフリーランス(個人事業)
これが考えられます。
給料をもらう会社員という立場が基本にあり、当初はサイド的にするであろう副業ですが、規模はどうあれ個人事業主であるということは頭に入れておいてほしいポイントです。
個人事業主は、事業で得た利益について、所得税を納めています。
会社員 + 副業でフリーランス
という形式でも、副業でフリーランスという部分は、個人事業と同じく、利益部分は所得税を納める必要があります。
となると、必要になるのが経理です。
よく、副業の場合は所得税の所得区分がどうなるのか(何になるかで税額に影響があります)という問題がありますが、ここではどちらの場合も経理が必要だという前提で話を進めます。
副業であろうと、立派な個人事業主。
経理をする上で気を付けてほしいのが、冒頭で触れたお金周りの準備です。
お金周りの準備とは、仕事とプライベートを分けること
経理をするうえで気を付けてほしい、お金周りの準備とは?
それは実は、仕事のお金とプライベートのお金を分けてほしいということです。
・仕事のお金
・プライベートのお金
個人事業をすることになると、生きている自分(プライベート)と、仕事の自分(個人事業)という2つの側面が出来ます。
仕事の代金をいくらもらって、いくら経費を支払ったかが大事である経理をするためには、仕事とプライベートのお金を分けることがポイントだと考えています。
そこでやってほしいことが、
・副業の銀行口座を作る(ひとまず、事業用でなくてもOK。仕事専用口座であれば良し)
・副業用のクレジットカードを作る(こちらも、上記同様)
この2つです。これで、お金周りの準備ができます。
これをやっておくだけで、個人事業とプライベートのお金がごちゃ混ぜにならなくなるからです。
個人事業の経理のポイントは、事業とプライベートがごちゃ混ぜにならないこと
私が考えている個人事業の経理のポイントは、事業のお金とプライベートのお金がごちゃ混ぜにならないことです。これは、副業でも同じです。
繰り返しですが、このふたつをやることで、それがうまくいきます。
・副業の銀行口座を作る
・副業用のクレジットカードを作る
当たり前のように感じるかもしれませんが、実は当たり前ではなかったりします。
試しで始めてみた個人事業や副業の場合、当初はそこまで本気でない場合があります。本来は専用の口座やクレジットカードを作っておくべきなのでしょうが、軌道に乗ってからと思い、ひとまず個人的な支払いや入金がある口座やクレジットカードを使っているケースは少なくありません。
事業とプライベートがごちゃ混ぜになると、あることが起きます。
・銀行口座は、事業の入出金とプライベートの入出金が入り混じる
・クレジットの明細が、事業の支出とプライベートの支出が入り混じる。
こういう問題が起きます。
経理をするときに、
「これは事業の入金で・・・これはプライベートの入金で・・・これは事業の支払いで・・・」
とその都度考えなければいけなくなります。
場合によっては、それが事業かプライベートかさえも分からなくなるという可能性もあります。
副業の仕事が増えてきて、入出金が増えてくると、そのごちゃ混ぜ感に拍車がかかります。
そうなると、経理は相当に面倒です。正直な話、税理士も嫌がります。
一方で、事業用の銀行口座とクレジットカードがあれば、それを事業だけに使えばすべての取引は事業のものに限られます。
経理も、ごくシンプルに進められます。
副業の経理のポイント、まとめ
4月から副業でも始めてみようかと思っている方に向けつつ、経理のポイントをおさえてみました。
実際に経理上どうするかではなく、その準備段階である、お金周りの準備が大事です。
これをやっておくと、クラウド会計で経理がサクッと進むので、そうした理由からも、お金周りの準備は欠かせないことです。
まだ軌道に乗ってないし・・・とか思いがちですが、軌道に乗ったころには、もうそんな準備をしている余裕はなかったりしますし、整理がつかないことも多いです。
副業の経理のポイントとして、ぜひお金周りの準備をしておいてほしいものです。
そして、そのままスムーズにシンプルな経理ができれば、なお良しです。