税理士をはじめとした士業、コンサルタント業をやる方がネットを持つなら、そのページには自分が提供しているメニューやサービスを載せておく手はないと思っています。
そんなメニュー作り。自分が提供する事なので簡単かと思えば、実はそうでもなかったりします。
私がホームページにメニューを作って載せたときに、思ったこと、やったことについて書いてみようと思います。
自分が提供することを書くだけでも簡単ではないメニュー
ホームページを作ったとき、自分が提供しているサービスは、メニューにして事細かに作って載せようと思いました。
自分がやっていることを書くだけなので、当初は簡単だろうと考えて、作り始めました。
税理士という仕事柄。提供している仕事はある程度までは定型化されているため、他の職種よりはメニュー作りがしやすいはずなのに、です。
メニューを作って載せるなら、
・自分は何をやっているのか
・それは具体的にどういうことなのか
・それはいくらでやるのか
これらについて考えていかなければいけません。
自分の仕事は何で、それはどういうことなのか、自分が一番分かっていないと作れないことに気が付きました。
当初、ざっくりと税務顧問業・相談業と、漠然にメニュー作りを想定していたのですが、メニューを作るとなると、それでは情報が足りないし、メニューにならないわけです。
メニューを作ることで、ホームページを見た方が仕事を依頼したいと思ってもらうことと同時に、自分で自分が何をやっているかが明確になるというのもポイントです。
そして、書こうと思ったものを、メニューに落とし込んでいきます。
何をやっているか書く
まずは、何をやっているか書きます。
私の場合であれば、
「税理士です。仕事募集中」と書いているだけで、仕事が来ることなどないと思っています。
何を提供しているか、提供しようとしているのか、考えて作る必要があります。
どういう仕事を提供しているかの、大枠を考えて作ります。
税理士であれば、定型化されてはいますが、
・税務顧問
・単発での税務相談
が想定されます。他の士業やコンサル業でも、これらは共通する部分はあるかなと思います。
ここでポイントがあって、メニューを作って載せるとは言っても、大きく考えないことです。
メニューを作るとなると、沢山メニューを持って、事細かに作り込んで・・・と思うところがあるのですが、まずは小さく始めれば良いと思います。一度作ってから、少しずつ増やす・広げてやるべきですね。
まずは、何をやるか決めましょう。
それは、具体的にどういうことなのか、書く
何をやるかを決めたら、次にそれは具体的にどういうことなのか、作っていきます。
やると決めたことについて、それぞれどういうことをやっているのか分かるように作る作業です。
税理士の場合、
「顧問業を提供しています、以上」
で終わってしまうケースがありますが、これでは惜しいです。
というのも、自分が提供しているから自分は分かっていても、自分以外にはそれはどういうサービスなのかが分からないからです。
実際、顧問とは言っても色々あります。同じ士業でも提供している内容は違うからです。
実際に私が税務顧問のサービスページには、以下のことを載せています。
・どういうサービスかの概要
・契約の流れ
・契約上の注意点(やっていること、やっていないことを明確に)
・対応できない業務
・月額料金
・顧問料に含まれないサービスの一覧
どういうサービスなのかの概要を書いておくことは大事です。
そして、私が特に載せておいた方が良いと思っているのが、やっていることを載せると同時にやっていないこと・対応していないことを載せることです。
「やっていないこと、対応していないことを載せると、仕事が来なくなるのでは?」
と思うかもしれませんが、ネットにメニューに載せるなら、そこは明確にした方が良いでしょう。やっていないことや対応しないことを曖昧にしておいて、後でトラブルになる方が面倒です。
よく、「ネットから来るお客さんは、ダメだよ」と言う方がいますが、明確にすべきことを曖昧にするから、そうなるともいえます。
そして、サービスがいくらで提供されているかも、是非載せておきたいことです。
それは、いくらで提供しているのか
提供サービスの概要と何をやって何をやらないかを載せると同時に、それはいくらで提供しているのかは、載せておくべきことだと思っています。
よく、
「料金は別途お見積り」
「面談をしたうえで料金はお知らせします」
とあります。
自分が仕事を依頼したいとき、いくらでやっているかは一番気になるところで、サービス内容と同様に大事なポイントではないかと思います。
よほど高級ならいざ知らず、整体院や美容院を利用したいときに、アポを入れてお店に入ってみないと料金が分からないというのは、自分は嫌です。
料金を決めるときは、提供サービスの内、項目ごとに金額を決めていきます。
顧問業であれば、
・個人、法人ごとの料金
・規模ごと、相談回数などに応じた月額料
・顧問料に含まれないサービスと料金の明示
は、載せておきたいところです。
メニューを見た人が、
「あー、こういう価格感か!」
と、自分が該当するサービスがいくらでやってもらえるかが、分かることがポイントです。
また、よくあるものとして、
「料金は50,000円~」というのがありますが、出来れば明確にした方が良いと思います。
士業の場合、どの程度の規模の会社の仕事が来るか分からないから、こういった表記にしてしまう場合があるのですが、実はあまり意味がないのかなと個人的に考えています。
というのも、そもそもひとりでやっている事務所に、大きな規模で依頼してくるケースは少ないからです。ほとんどないと言っても良いでしょう。
しかも、金額を大きくしたところで対応できないものは対応できないわけで。
もし万が一依頼がきて、対応できない規模だと思えば辞退すれば良いだけです。むしろ、潔く辞退すべきですね。
顧問やフォーマットに含まれないメニューと、その料金も明示しておきましょう。付帯サービスは、メインのメニューほど細かくなくても良いでしょう。別であることがしっかり伝わることが大事です。
メニューはとにかく、一度作ってみないと始まらない
ここまで、
・自分は何をやっているのか
・それは具体的にどういうことなのか
・それはいくらでやるのか
ということについて書いてみました。
はじめにも触れましたが、何もないところからメニューを作っていくのは簡単ではなく、多少しんどいところがあります。
あれはどうだろう、これはどうだろうと考えてしまうと、なかなか進みませんし、作り込めません。
まずは、何をやるか、やることとやらないこと、そして料金だけでも決めて、ざっと書いて作ってみることが大事です。料金は、正直悩むところでしょう。
まずは作ってみて、細かい調整はそれからで十分です。自分で作るものなので、後で追加・修正していって当たり前のものと思っていた方が良いです。
ホームページがあるなら是非とも明確なメニューはあった方が良いですし、これから作るというのであれば必ずメニューは作って載せましょう。
編集後記
けさは5時に起床。
今日はいろいろと整備・準備する日として、特に予定はなし。
涼しくなってきたので(今日は暑いですが)、運動もぼちぼち再開します。