今日は、久しぶりに税理士試験の話。いよいよ、直前期な梅雨の時期です。
税理士試験の合否を分ける要因のひとつとして、
「勉強仲間がいた方が良いか」という話があります。
受験の仲間はいた方が良いという派と、そんなものはいらないという派がいるのは確かです。
実際のところ、いるいないは合格には直接関係ありません。
しかし、ベクトルが合う仲間なら、仲間はいた方が良いと思っています。
財表の最終講義でもらった記念品。
合格には直接関係はない、しかし
試験の合格には、様々な要因が関係してくると思っています。
これまでどれくらい勉強してきたか、習熟の度合いは、試験当日のコンディションはどうか、など。特に、税理士試験は100%の筆記試験なので、当日どう解き進めるかということまで含めて、たくさんの要因が関係してきます。
そうした要因のひとつとしてあるものが、「仲間を作るか」どうか。
大原やTACなどの受験学校で勉強をしていると、受験勉強をしている人はたくさんいるし、教室では肩を並べて受講しています。
そこでは、自ずと席が近くなる人と話すようになったり、講師によっては懇親会をやっていて、そこに参加することで仲間が出来てきたりします。
実際のところ、仲間がいるのかいないのかで、合否そのものを大きく分けるということはないでしょう。
ダメだった時に、「いないから落ちたー!」「いたから落ちたー!」となる人はほぼいません。おそらく、いないんじゃないでしょうか。
合否には関係がないとはしても、私は仲間はいた方が良いと思っています。
勉強を進めていくうえで、良い方向に向かえるベクトルが合う仲間であるなら、つるんでも良いでしょう。
ベクトルが合う、少し先を行く仲間
合否を直接分けるわけではないですが、合否に関係するのが、どれくらい勉強したか、質の高い勉強ができたか、ということはあります。
仲間がいた方が思っているのは、その点に寄与すると思っているからです。
そのための仲間は、あくまで合格するということのために頑張るというベクトルが合う仲間であることが大事です。そして、自分より少し先を行く人が仲間が良いと考えています。
少し先を行く仲間とは、自分よりいつも模試の成績が良いとか、計算が強い、税法が強いという人のことをいいます。
そうした仲間を作ることで常に少し先を見て勉強をすることができます。
勉強についても、ポジティブに高めあうことが出来る仲間がいることは強いです。
私の場合、科目合格する年は、そうした存在に助けられた年だったと記憶しています。
特に、一緒に法人税のクラスを受けていた仲間2人とは特に仲が良く、模試では断トツで成績が悪かった年でしたが、追い付かないと自分だけが落ちるとポジティブに焦ったこともあり、その年は合格したということもありました。
勉強の邪魔をする仲間、諦めモードで士気が下がるのであればダメですが、ベクトルが合い、少し先を行く仲間なら、いても良いと考えています。
多少はあれこれ言いたい
そして、別の観点からも仲間がいた方が良いと思っています。
税理士受験生といえども、人間。まぁ、感情はあります。
模試の成績が芳しくなかったときや、解釈が思っていたものとは違うときというのは、あることです。
そうした答練について、少しはあれこれ言いたいと思うのが人情。
「いやー、難しかったなー。俺は簡易課税だとおもって解いたけど、原則が正解かよ。判定の金額ぎりぎりに設定しすぎ!」
答練で間違えたのは紛れもなく自分の非ではあるのですが、終わったら一言だけでも、こんな話ができるのは気が楽です。
少しくらいはあれこれ言いたい。特に答練期は答練が続くので、ちょっとしたあれこれで、空気抜きになったりします。一人で落ち込むよりは、この方が回復が早いです。
もちろん、そのミスは糧にして、復習して習得する必要はあるわけですが。
少しだけ、あれこれ言うための相手としての仲間、そこにも価値はあります。
ここまで書いてきて、仲間はいた方が良い派の私ですが、常に仲間は2、3人程度でした。多くの仲間がいたわけではありません。たまたまこの人数ではありましたが、2人か3人がちょうど良かったなと、いま振り返って思っています。
少ない仲間は、先々も付き合いが続いていたりします。
そのうちの一人とは、今は税理士同士、たまに飲みに行って話したりしてますね。そういうのも、少ないながら仲間がいたからともいえます。
最終的には、仲間を作りたければ作り、作りたくなければ作らない、ではありますけどね。
編集後記
けさは、5時起床。雨が降る静かな朝は心地よいです。
昨日は打合せ一件。決算を見据えての、利益対策などについてカウンセリング。
これまで使ったことのない案が浮かび、提案。案外使えそうです。