税理士脳は税理士が思うほど普通じゃない!税理士の職業病?すぐに税金に結び受ける税理士・みんな税金を考えていると思っている税理士・・・。


税理士の仕事をしていると、「これ職業病かな~?」と思うことってよくあります。

税理士の職業病は、いろんな物事を税金でとらえてしまうということ。すなわち、何でもかんでも税金に結びつけてしまうところにあるような気がします。

今日はそんな税理士の職業病の一コマをみてみましょう。

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税理士の職業病

税理士の主戦場は、言わずもがな税金フィールド。

会計にしても、その他の関係法令を取り扱うにしても、税理士たるもの、主戦場は「税」を取り扱う「税法」の使い手でありたい。

税理士は日々、税金を取り扱う。というか格闘しています。

依頼者の話を聞いて、その事例・問題をどう税法にあてはめて、最善の方法を・・・というように模索しているわけです。

かつて、税理士になるために税理士試験の勉強をする過程で、嫌というほど税金の勉強をしてきて、さらに税理士として仕事をするなかでも日々調べ、学び続けます。

こうやって、税金にどっぷりはまって仕事をしていると、知らず知らずのうちに、いろんなものごとを税金にすぐ結びつけるクセが付いてしまいます。税理士脳とでもいいますかね。

そして、自分が税金にどっぷり浸かるので、その税金世界がこの世の当たり前・常識のような錯覚に陥ってしまうこともあるかもしれません。

どんなことが考えられるか?考えてみると、自分はそうではないか・・・?

いや、結構職業病かもしれませんね。

税理士はすぐに税金に結び付けがち

たとえば、個人でなにか商売をやっていたり、なにか不動産を貸し付けていたりすると、確定申告をしなければいけません。

個人の商売は、ほそぼそと自宅でホームページ制作を請け負うとか、イラストやデザインをやっていたとしても、大きく事業をしているのと同じで、申告が必要です。

また、不動産貸し付けも、アパート経営とまでいかない、たとえば地方転勤で家族みんなで引っ越したため、自宅を誰かに貸し付けているというときも申告が必要です。

実際には利益が20万を割れば申告はしなくても良いのですが、ほそぼそでも自宅貸付でも、申告が必要なケースは多いかと思います。

「今、会社勤めしながらフリーランス的な活動もしていて、ちょっと金になるんだよね」とか、「自宅を貸し付けているんだけど、家賃結構入るんだよね~」なんて話を聞くと、その内容がどうであるかということより思いついてしまうのが、

「申告してんのかな?、知ってんのかな?」という点。

すぐに申告をしているのかどうかが気になってしまうという職業病。これはとっさに出てくる気がしますね。

ひざを叩いて反射するのと同じくらいのレベルで、その思考に至ります。

とはいえ、思いついたからって、すぐにその話はしないで、仕事抜きで話を聞いたり(自分が税理士していると話していないときも含む)いているとき、知り合いの知り合いと話しているときなど含めて、申告の話はしないことも多いし、したとしても「申告たいへんだよね~」というくらいにしています。

これが瞬時に「申告してんの??」となれば、空気が読めてないですよね。

気を付けたいものです。

(申告しないとあとで面倒だよと伝えてあげられるのは良いのですが・・・)

みんながみんな税金を知っているという錯覚

そして、これもあるのが、みんながみんな税金をある程度知っているだろうという錯覚に陥っているケース。私はそうは思っていませんが、結構税理士内で話を聞いていると、そういうケースは多そうです。

たとえば、顧問先の会社がなにか小さい仕事を個人のフリーランスにふったりしているときがあります。

なにかの調査だったり、上記に前述の、ホームページ制作やデザインをしている人などがこれにあてはまります。

これを会社が税理士にどう取り扱うかを聞いたりすると、相手が個人でこじんまりやっている感じを受けて、「その人ちゃんと申告してるよね?」という質問を受けるかもしれません。

実際に、仕事を受けている個人の人が、その仕事と他1件くらいで、本当にほそぼそとやっているとしたら、申告をしていない可能性は大いにあるでしょう。むしろ、申告というシステムを知らないという可能性も高いです。

税理士としては、そういう制度を知っていながらにして、ぶっちぎっていると思っているところがありますが、そもそも知らないという人がいることも念頭に置いておきたいところですね。

税金にすぐに結びつけるという部分と重なるところがあるのですが、一部の税理士は、この世のすべての人が、少しだけではあるが税金知識を持って生活していると思っているところがあります。

一般的にサラリーマンであれば、自分の給与の税金の計算は会社が年末調整でしてくれるし、納税は会社がその年末調整の仕組みでもって済んでしまうわけで、申告や納税という意識はあまりないかと思います。

そういう状況下にあって、みんながみんなシステムを熟知はしていないでしょう。

もちろん、分かっているという方もいるはずですが。

そもそも、みんながみんな知っていないから、税理士がいるわけですしね。

この点も気を付けたいところです・・・!

編集後記

今日で9月も終わりですね。

このブログも6か月目に入ります。

引き続き書いていきますよ~!


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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