自分の仕事の感覚、税理士でいえば会計税金をとらえる感覚を言語化するのは難しい!


仕事にせよ何にせよ、自分が感覚でつかんでいて、その感覚をたよりに、ある程度操っていることってあるかと思います。

仕事でいえば、この仕事はこんな感じで進めればスムーズにいくな。うまくまとまるな。など。趣味や好きなことで技術が必要とするものも、つかんだあとは感覚で持っているんじゃないでしょうか。

よく、名プレイヤーは名コーチにあらず、といったようなコトバを聞きますが、名コーチは自分の感覚を言葉や動きでうまく教えるのに、名プレイヤーは自分では巧みに操れるが教えることはできない。それだけ自分の感覚を言葉にしたり文字にしたりして伝えるといういうことは簡単ではないということでしょう。

これは、会計や税金を伝えるなかでも共通することだと思うのです。

今日は、いかに会計や税金について伝えるか、考えてみます。

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自分の感覚が自分に見えているか?

以前に、こんな記事をあげました。

よく聞く「税理士が話を聞いてくれない!」その理由を考えてみた!

話を聞いてくれない税理士のタイプと、それらの税理士がなぜ話を聞いてくれないかについての記事でした。自分への戒めにもなった記事です。

そのなかで、話を聞いてくれない税理士のひとりに、「訪問時に質問をしてみるが、説明がまったくよく分からない」というのがあって、そこでは難しい専門用語で伝えるから分からないという説明をしておきました。

ただ、実はそれだけではなく、そもそも質問は聞いているのに質問の意味・意図が分かっていない場合もあります。相手が何が分からないのかが分からないというケースです。

それなのに、自分の誤った解釈で専門用語を交えながらしゃべるから、相手は意気消沈してしまいます。よくわからないけど、まぁいいか、と。

税理士や会計事務所での勤務経験が長い職員であれば、簿記や税理士試験の勉強を下地として、その上で仕事を通して学んでいくなかで、会計や税金ってこういうもんだなという感覚をつかんで、その感覚を頼りに普段は仕事を回しているんじゃないでしょうか。

もし、その自分では感覚としてとらえているそれを、言葉にして説明出来たら、質問を受けるときにそういう話をすることで、相手の理解は格段にアップするような気がしてなりません。

これは、税理士が普段感覚として持っている感を、言葉や文字にしてエッセンスとしてとらえるということで、カタチにするには自分の中から引き出さないといけません。

自分の感覚を直視する必要があるということです。

自分の感覚を自分から引き出して、カタチにする

会社の会計や税金の疑問に答えていたり、判断を頼まれたりしていると、だいたい皆が引っかかってくる疑問点というのがあります。

質問や疑問の多くは共通しているのです。

とはいえ、一応ひとつの答えには到達することはしているのですが、それぞれ出発点は異なっていて、アプローチは違ってくることが多いです。会社はそれぞれですから当たり前といえば当たり前ですね。

自分の中で感でつかんでいる会計税金の感覚を利用して、そのそれぞれの出発点を出て、解答のアプローチを探りながら進み、一旦グレーゾーンを通り、答えに行きつく。

この、アプローチから答えまでにたどり着く間のグレーゾーンが、感覚そのものような気がします。転換点で自分がどう思ったかという感覚です。

ここまでは個別の感覚ですが、会社の会計や税金は枠がすごく大きいので、その大きな枠全体をどう見ているかという感覚も仕事を進めるうえでは非常に重要です。

税理士や事務所経験者がそれぞれ自分で感覚は持っているはずです。

それぞれがその感覚を引き出してカタチにすることで、そのカタチを相談の際に説明に使うか、あるいは使わないまでも自分で意識しておくことで、相手への上手な説明の仕方が出来るような気がしています。

ただ、まだ引き出せないという場合もあるはずです。まだ感覚ですら把握できていないなら、その感覚は頭の中で固体化されていないので引き出す過程でボロボロになってしまいます。

私もこの際だからと、その感覚を自分で徹底的に考えてみました。引き出してみると、実はけっこうシンプルでした。どういうカタチになったかは、また別の記事で話したいと思います。

村上春樹の井戸の底

今回、この感覚を言葉や文字に出来ないもんかな~と考えて、短時間で手書きで一気に書き出してみました。20分くらいでがーっと。

考えて出してみれば、シンプルで当たり前のことばかりでしたね。

自分が普段感覚でつかんでいて、もしかしたら意識すらしていないものを考えていて、それをカタチにしようとするという過程を考えたとき、前に読んだ小説を思い出しました。

村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」

深い井戸の底で、主人公が深い自己の探求に入っていくシーンがあります。(少しあいまいですが)そこでの深層心理に浸かる感覚?

それに似ているかも。と思ってしまいましたね。

むしろこの小説は結構読み込んだので、少なからず影響されてはいるはずですが・・・!

ちなみに、村上春樹作品はエッセイまで含めてほとんど読んでいます。たまにブログに出てくるのはそういう兼ね合いです。

今回は、自分の主戦場である税理士業界でならこう役立つ、ということで話を進めてきましたが、仕事全体や社会全体で、いずれにおいても自分の感覚を感覚だけで終わらせないで引き出せば、仕事術やノウハウとして表現することもできるかもしれません。

とはいえ、言語化するのは難しいです。引き続きやってみます!

編集後記

昨日は夜に、スカイプのようなものを利用しての個別コンサルを受講。

いま準備している新しい動きについて相談し、考えを整理できました。

一歩ずつ前進という感じです・・・!


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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