先日、1月に小学校で行なった、租税教育の反省会がありました。
私を含め、今回から新たに担当することになった税理士数名と、すでに経験のある方を交えて、授業の振り返りをしつつ、フィードバックをしてもらいました。
そこで得られた人前で話すコツのなかでも、特に参考になったお話を紹介したいと思います。
話を聞いてくれているのかどうか、不安になる
反省会では、実際に授業をやってみてどうだったか振り返りつつ、今後の改善点などについても考えることができました。
その振り返りのなかで、特に私が難しいと感じていたポイントは、小学生を相手に話をするときに、どう話すのがベストなのかが分からないという点でした。
話し方は敬語なのか?ある程度くだいた方が良いのか?
話を聞いてくれているのかどうか、よく分からなくて不安。
と、いったことを中心に、実際の話し方からマインドに至るまで、いくつか疑問を挙げて、フィードバックをもらいました。
とりわけ、話を聞いてくれているのかどうか、分からないということについては、非常に参考になる意見をいただけました。
話を聞いてもらうようにするためには、ある程度、場を自分のものにする必要があるということでした。
場を自分のものにするコツ
場を自分のものにする。
具体的には、話し手として、こちらに興味を持ってもらい、話を聞いてもらうようにすることです。
租税教育の授業では、その授業の時間に、初めて生徒さんと教室で会うわけですから、少しでも話しやすい雰囲気にして、そのうえで話を聞いてもらえると、やりやすい感は出ます。
一方的に、ただテープのように話すのはタブーなので、話の合間でやりとりし・様子を見て話す必要があります。
そのために、場を作る・自分のものに出来ると話しやすくなります。
反省会で、場を作り、自分のものにするためのコツを教わりました。
要点としては2点
・教室のなかで、一人か二人は目を合わせてくれるので、いると分かれば、その数名に向けて話すように話す
・はじめに教室の四角(よすみ)の4人の方を見て話す。見て話すと、案外こちらを見るので、四角の4人に、「僕・わたしに話している・・・!」と思ってもらうことで、四角の4人は結構話を聞いてくれて、その4人が聞いてくれることが、教室全体で聞いてくれる感覚になる
いずれも、こちらに興味を持ってもらって、聞いてもらえるようにすることです。
四角ではなく無差別に、こちらから目を合わせて、こっちを向いて聞いてもらうのは難しいので、積極的に聞いてくれそうな数名と、四角の4人に向けて、まずは話す。それが出来れば、うまく場が作れて、場を自分のものにすることが出来るというわけです。
この方法は、租税教育だけでなく、呼ばれてセミナー講師をする際にも有効とのことでした。
社員セミナーなどで、話の相手が全然興味を持ってない場合には、四角を「ロックオン」して、聞いてもらとのことでした(笑)
場を自分のものにする。
これからの租税教室、そして人前で話すセミナー講師をやる際に、意識してやってみる価値があります。
あるいは、数をこなすしかない
ここまで、人前で話すうえでの、テクニックとしての場の作り方を振り返ってみました。
この方法は、話す機会がある都度、意識して活用していきます。
今回の反省会では、こういったテクニックを活用して流れを作る反面、人前でうまく話すためには、究極的には場数を踏まないといけないというお話もいただきました。
人を前にすること。話をまとめること。話すこと。
すべてにおいて場数が左右する。
実際にやってみれば、やるのと聞くのと大違い。
以前、とある講演会で、「コンサル・セミナーは100回失敗して一人前」というお話もありました。
場数が大事であるというのは、絶対的なことでしょう。
人前で話すレベルを上げるために、テクニックは学びとして備えておき、場数も積極的に稼いでいきたいですね。
編集後記
先週末、久々に日本酒を飲み過ぎてダメージ食らいました。
日本酒には気を付けようと思いつつも、ついつい・・・。
今週は、週末の駅伝に向けて走ります・・・!