提供している仕事の内容と、それをいくらでやっているかが分かるように、メニューを作って持っています。
税理士といえども、小規模なビジネスには他なりません。
何を、いくらで。
それを明示することは、仕事を頼んでもらうことができ、仕事を依頼したいと思っている方がすんなり頼んでもらえることに繋がっていると考えています。
仕事は何を提供していて、それはいくらでやっているか
メニューを作ることで、自分が提供している仕事はどういうもので、それはいくらでやっているかが分かるようにしています。
作っているメニューは、ネットに載せているので、いつでも見ることができます。
たとえば、税務顧問。税理士の仕事としてはスタンダードですが、当たり前だからこそ、まずは載せています。
そして、時間コマで相談ができる単発で申し込んでいただけるメニューも持っています。
このふたつを基本として、その時々で需要がありそうなメニューがあれば、それも作って載せるようにしています。
今であれば、クラウド会計導入コンサル、個人で事業を始めた方向けの初歩の相談対応のメニューがあります。
いずれも、どういうことをやっていて、それはいくらでやるか、明示しています。
一般的に、税理士がメニューを明示しているケースは少なく、何をやっているのか、いくらでやっているのかが、ブラックボックス化されていて、よく分からないということがあります。
メニューを明示するのは、そうならないようにするためです。
それは、仕事を受ける側としても、頼む側としても、意味があると考えています。
メニューがあるからこそ、頼んでもらえる仕事がある
私が提供している仕事のメニューとして、時間コマで相談をしてもらえる、単発税金相談があります。
このメニューを持っているのは、毎月一定の支払いが生ずる税務顧問までは頼めないけれど、いくつか相談したいことがあって、それを解決したいと思っている方に、仕事を提供できればという思いからでした。
ネットに単発での相談に応じていることをメニューとして載せることで、お申込みをいただいています。
税理士がどうやって仕事を提供しているかネットで調べると、たいていは税務顧問についてのみ出てきて、月額いくらで、決算いくらで、という書きぶりです。税務顧問だけをやっていると思われているところはあるでしょう。
単発の相談をメニューに載せていなければ、単発の相談は来ません。
税務顧問だけをやっている税理士に、単発の相談をしているかは聞きにくいですものね。
ラーメン屋で、やっているか分からない餃子をオーダーするようなものです。やっているかもしれないけれど、やっているのかどうかが不明なものは、頼んでもらえません。
メニューを持ち、やっていること、出来ることはもれなく書く。そうすることで頼んでもらえる仕事があります。
値段が分からないから頼めない、を避ける
何をやるかをメニューに載せると同時に、いくらでやるか明示することも大事な要素だと考えています。
というのも、いくらでやっているかが分からないと、頼む側としては不安でしかないからです。
「これとこれといくらなの?」と、ハッキリ聞ければ苦労はしませんが、すべてのネタが時価である寿司屋には、(私は)恐くては入れません。
いくらでやっているかが分かれば、そういった方にも頼んでもらえます。
また、いくらでやっているかを明確にすることで、「それはいくらで」と決め打ちすることが出来ます。
仕事を申し込んでいただいたら、提示している金額で請求させてもらっています。それ以下でも、それ以上でもありません。
自分で決めている金額設定ですが、そうなっていますで金額は提示しています。値引きに応じることもありません。皆さん同様にいただいているので、なおさらです。
小規模なビジネスは値切り、値踏みが悩ましいところですが、明確に明示していれば、できる限りそれを避けられます。
以前も書いていますが、仕事の提供とお金のやりとりは、できる限り切り離したいと考えています。先にお金はいただき、あとは仕事をきちんと提供することに徹したい。そんなところです。
いくらでやっているかを明示することで、頼む不安を払拭しています。
何をやっていて、それはいくらでやっているかを分かるようにメニュー化しておくことのメリットについて書いてみました。
いずれも、頼みたい方が頼めるようにするためでもあり、仕事を依頼していただくこちらとしても意味があると思っています。
特に、私を含めて小規模な事業、ビジネスでは、依頼していただき、きちんと対価をいただいたうえで、仕事を提供していかなければなりません。
メニューがない、あっても金額が曖昧であるなら、内容と金額が分かるメニューを作ってみることに価値はあります。
編集後記
けさは、5時起き。
起きた瞬間から晴れていて、気候も良い朝は、今だけなんですよね。
冬がくると、また寒い日々。この毎日を大事にしていきたいところ。
昨日は相談対応など、事務的なことをいくつか。