「あの仕事は出来ますか?」
仕事についてのお問い合わせから、出来ない仕事・やらない仕事について質問をいただくことはあります。
そうしたとき、出来ない仕事であれば、出来ないと言うようにしています。
出来ない仕事は、はじめから出来ないと伝える
仕事について問い合わせをいただくことはあり、そうしたときに自分がやっていない仕事をやっているかどうか聞かれることがあります。
たとえば、給与計算のしごと。これについて聞かれることは案外多いです。
給与総額をベースに差し引く社会保険料を確認し、税額を差し引き、手取りを計算する。それをお知らせして、給与を支払ってもらうという感じでしょうか。
給与計算をやらないのは、そもそも社労士の仕事だと思っているのもありますが、出来ないと思っているというのが大きな理由です。
データを適切なタイミングでもらい、計算して、すぐに提供する。それがそれなりの人数であれば、処理量は増えます。
きっと、私だけでは出来ない・・・という結論になります。
これで手が埋まり、税金について手一杯になるようでは、本末転倒です。
「申し訳ないです、給与計算と社会保険は社労士の先生を紹介しています。しかし、税金経理面はしっかりバックアップしますよ」という具合です。
実際、社会保険関係については、すべて社労士の先生に頼んでもらうことにしています。
これを出来る、と言えば受けられた仕事もあったかもしれませんが、出来ないことを出来るとは言えません。
それには、理由があります。
出来ないことを出来ると言えば、綻びが出る
出来ないことを出来ると言って受けてしまえば、それはそれで一つの仕事になり、お金ももらえます。
ただ、出来ないことを出来ると言ってやっていると、いずれ綻びは出ると考えています。
仕事の提供が遅れる、他の仕事に支障が出る、出来ないと思いつつやっているので嫌々になってしまうかもしれず・・・。
自分の仕事を確実に提供するため、仕事のレベルを落とさないためには、出来ることと出来ないことは、ある程度明確にしておくべきではないか、と。
その結果、「じゃあ他にいくよ」ということになることもありますが、それはそれで仕方のないことなのでしょう。
出来ないことを出来ると言えば、相手に迷惑をかける
出来ないと思っている仕事と言えども、仕事を頼む側からすればプロと思って仕事を依頼することになります。
それなのに、こちらが出来ないと思ってやっているのはどうか。
無理に仕事を受けてしまうことは、結果、相手に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
給与計算の仕事でいえば、今や法人の社会保険加入が当たり前になったことで、需要は増えています。「やればお金になるのに、もったいない」という見方もあるでしょう。
ただ、間違った仕事を提供してしまってもいけないですし、いい加減な仕事も提供出来ません。
出来ない仕事は出来ないですが、出来る仕事は出来ます。
出来る仕事、それを提供していきたいと考えています。
編集後記
仕事についての問い合わせでは、出来る仕事についても質問をいただくことがあります。
「あれは出来る?」「これは?」といったように、です。
出来る仕事については、メニューに出し尽くしていると思っていても、出来ることが載っていなかったりすることがあります。
問い合わせひとつ、これだけでも結構勉強になります。