「若くて良い税理士探してんだけど、いない?」と、税理士を探している人の話を聞くことがあります。
この問い、「まずは、そもそも少ない、そして、いるけどいない」と、答えられるかもしれません。
「若くて良い税理士いない?」
「若くて良い税理士いない?」という話を、たまに聞くことがあります。
そこそこの年齢、頼む側が40代前半なら、自分と同じ40歳代か、少し下かという年齢で、税理士を探しているということになるのでしょう。
さらに、良さげな税理士。なにが良いかはそれぞれですが、悪くないことは最低条件ということです。ある程度のスキルと、人間的にどうかというところでしょうか。
ここで、40歳代の社長の例を出したので、若い税理士を、仮に40代以下ということとしてみたいと思います。(仮・・・です)
この場合の、「若い税理士(40代以下)で、良さげなのいないかな?」という問いに答えるなら、「そもそも少ないです。そして、いるけどいない」と答えられるかなと。
「若い税理士」は、そもそも少ない
仮で若い税理士は40代以下と仮定したとすると、若い税理士は少ないです。
先日、税理士会が発行している、「税理士って?」という冊子を見ていると、税理士の平均年齢が出ている円グラフがありました。
それを見ると、
20代 187人(0.6%)
30代 3358人(10.3%)
40代 5599人(17.1%)
50代 5817人(17.8%)
60代 9868人(30.1%)
70代 4343人(13.3%)
80代 3421人(10.4%)
これは、26年の税理士実態調査によるものということです。
これを見ると、20代は極端に少ない(回答していない可能性もある)が、30代からは少し伸びています。そして、40、50で伸び、60代が30%でピークです。そして、また下がってきていますが、80代でも約10%となっています。
今回定めた若い税理士を40代以下とした場合、全部で28%となります。全体からすれば、「3人に1人」より少ないです。
そして、税理士を探そうとなると、40代以下で開業している税理士か税理士法人を探すのでしょうが、40代以下だと大きな税理士法人に勤務している税理士も結構多いです。仕事を頼む相手としては、28%より少なくなるでしょう。4人に1人くらいか、もっと少なくなるかもしれません。
となると、「若い税理士」はそもそも少ないというわけです。
そして、さらにこのなかから、「良さげな人を」と思うと、より難しくなってきます。
「良さげ」は、いるけどいない、からです。
「良さげ」はいるけど、いない
若いと仮定(しつこいけど、50代で若い人もいるんで)した、40代以下税理士で仕事を頼めそうなのは、実際は5人に1人か、ということでした。
ここから、さらに「良さげ」を探していかなければいけないわけです。確実に5人に1人はいるわけですが、ここでぶつかる壁が、「いるけど、いない」です。
税理士は多くがホームページを持っていません。
おそらく、いま何かのサービスを探そうとしたとき、多くの場合はネット検索でいくというケースが多いかと思います。
私が歯医者を探すときや、接骨院を探すときなど、近場でネット検索をかけたりするものです。
ある人は、「近くに出来た新しいクリニックあったから、検索してみた」といって、目の前にあるクリニックでも、検索してどういうドクターがやっているのかということなど調べてから行くということでした。
ということは、近くにあっても、存在を知っていても、検索で引っかからないと、「あってもない」ことになってしまう。
実は、若くて「良さげ」な税理士を探そうとして、「いるけど、いない」となるのは、ネットで引っかからないというところにあります。
先日、ネットを駆使しているある税理士の方の話を聞いたときも、「ネットが出てきた20年くらい前に、10年後にはネット飽和状態になって戦うのが大変だと思ったけど、いま見てみてもホームページがない税理士がほとんどだから、ずっとネットでやっていけそう」という話でした。
実際、ホームページ検索で税理士を調べてくるとなると、そもそも若いかどうかも、そこで調べに来ています。さらに、「良さげ」かどうかも。それを見て、ようやく会いに行くというわけですね。しかし、ネットでたどりついても情報があまり書かれていない場合もあるので、油断はできません。
この流れで税理士を探すと、実際はいるけれど、「いるけど、いない」ということで、よく聞く話の、「若くて良さげな税理士いない?」という問いに帰ってきます。
そして、「そもそも少ない、いるけどいない」
こうした事情であることを踏まえて、税理士は探した方は良いでしょう。ぶっつけ訪問というのも、出来る人は良いのでしょうが、逆飛び込み営業みたいで、どっちが客でどっちが営業なんだか分からないですしね。(笑)
編集後記
私も、お医者さん行くとき、調べてます。
「もしかしたら恐いかもしれない」というのありますし。
コンディション悪い時に、叱られたりしたら凹みますよ・・・。