先日、知り合いの社長と飲みにいったときにあった、こんな話。
「税理士が勉強している人かどうか判断する方法ない?」
どうやって聞けば、うまく判断することが出来るか、なにか技みたいなものはないかという話でした。
単刀直入に聞けば簡単でしょうが、聞きにくいものです。
ならば、自分の思いを伝えてみるのが良いかもしれません。
勉強している税理士であるかという話
勉強している税理士であるかどうか?
知り合いの社長は、すでに税理士に依頼はしているが、これから先に税理士を変えるタイミングがあれば、税金や会計について、普段から勉強を続けている税理士にしたいと思っている、というような話をしていました。
これは、実際よくある話ではあります。
税理士は、税理士試験でまとまった知識をドカッと仕入れて、その後仕事を通して固めていく・・・もちろん、仕事をしながら学ぶこともあり、レベルアップを図る。
しかし、税金や会計は法律改正などで年々変わるわけで、本来は毎年新しいことができたら情報を仕入れておくべきなんでしょうが、やっていない人がいるのも事実です。
となると、新しい情報なしで仕事をやっていることになるわけですが、それでも何となく仕事をすることが出来たりしてしまうのも、税理士の仕事のダークな部分ともいえます。
先般の社長曰く、依頼税理士はそっちよりであるようで、「新しい制度とかも出来てるみたいだから、そういう節税とかしてみたいんだけどねぇ」と。
そこで、仮に税理士を変えるとして、「勉強してるか判断する方法ない?」という話になったわけです。
さぁ、どうやって判断しましょうか?
自分がこうしたいと話して、響いているか?
「すいません、新しい税金の制度について、毎年勉強してますか?」
単刀直入に、こう聞ければ簡単ですが、こうやって聞けないこともあるかと思います。
聞けない雰囲気、聞いてはいけないような感じ。あとは、そうやって聞いたら怒るかもしれないと思ったり・・。
こうやって聞くと角があるので、実際にやる方法としては、「自分がこうしたい、こうやってみたい」と思いを話して、どう反応するか見てみるというのが良いかもしれません。
やってみたいこと・こうやって接したいなどについて話したときに、相手がそういうつもりであれば、話が通じるはずです。逆に、そういうつもりでない場合、「んんぅ」「あああぁ」といったような、微妙なリアクションが返ってくるんじゃないかなと。
具体的には、こんな感じで。
「最近ニュースとか見てると、〇〇という節税できる方法とかもあるみたいで、これからはそういったものを適用して、節税もやっていきたいですー。」
「今後の仕事の話をしながら、税金で気を付けたら良いこととかについても教えてほしいですー」
と、「みやぞん」ばりに、聞いてみる。
これで、話が通じるようであれば、うまくいく可能性があるんじゃないかと思います。
一方で、「んんんぅ」と反応があれば、微妙と判断できるかなと。
話が通じた上で、話がノッていれば、「毎年、結構新しい改正とか、勉強してるみたいですねー。税理士の方は・・・」みたいに、さりげなくストレートな話を振ってみるのもアリかしれません。
響きを確認しつつ、聞けたら聞くだけ聞いて、判断しましょう。
外ズラだけでは判断できない
「勉強してるかどうか」
これを判断するのは結局、「聞いてみる」ことです。
話して、聞いてみる。徐々に、話がノッていれば。
というのも、やはり聞いてみないと、実際のところがどうかというのは分からないからです。
税理士とのミーティングに行き、なんとなく話をしてみると、それっぽい雰囲気を出しているわけで、勉強の真否は別として、やってる感・ちゃんとしてる感は、誰しも出しつつ話をするからです。「あー、あれね!」といったような感じで。
税理士とファーストコンタクトをとる初回のミーティングでは、下手するとなんとなく事務的な話になり、どうやりとりするかといったことに始終する可能性は高いです。
なんとなく行って、外ズラだけで判断は出来ないものと思っておきましょう。
編集後記
まさに、今日の話は反面教師ネタ。
そういうのがあると聞いたら、自分も気をつけてみる。
気付かないうちに、自分もそうなっているかも・・・?