商売をするうえで難しいのが、値決め。
特に、社長や代表者ひとりで仕事をしている会社や事業であれば、なおさらです。私も、ひとり仕事として、ひとりで税理士をやっています。
税務という狭い枠ではありますが、単発なのか、継続なのか、相談内容の検討の重さなどを考慮しつつ、値段を決めています。
値決めは難しい
ひとりで仕事をしている、ひとり仕事・ひとり税理士。
そうなれば、値決めも自分の仕事となります。正直言って、値決めは簡単ではなく、難しいものです。
先日見た、コインパーキングでも、車を止めるという一つのサービスに対して、ふたつのメニューと値段が設けられています。
上からひとつめは、24時間で1,200円という値段。
そして、60分で200円という値段があります。
ひとつめは継続的なメニューで、ふたつめは単発のメニューとでも言えます。
いわゆる、時間単位と最大料金というのは、パーキングを利用するうえでは気になるところです。
近くの別にパーキングを見ると、30分200円。12時間900円というのがありました。
もし、12時間しか止めないのであれば、24時間1,200円より安い計算になります。
このパーキングの値段も、立地と利用形態を考慮して、値決めしているのでしょう。
かくいう私は、ひとり仕事としての税理士業の値決めで、それなりに悩みました。
値決めをするうえでは、単発か継続か。相談内容をこちらで検討するうえでの難しさを考慮して、値段を決めました。
値決め。単発か継続か。
税理士業としての本筋である税務は、単発と継続でメニューを分けています。
・税務顧問
・スポット税務相談
税務顧問は、年間4回から12回の相談回数で月額顧問料に差をつけています。定期的に話し、経理や税務の状況を確認して、決算料をいただいて決算と税務申告まで請け負う仕事です。基本的に、次に会うときまでに相談したいことは、メールでいつでも相談いただけることにしています。
税務顧問は、継続的なメニューといえます。
スポット税務相談は、1時間1コマで税務や経理・クラウド会計についてまで含めて単発で相談できるものです。申し込みいただいたコマ時間で好きなだけ相談が出来ます。ただ、時間が終われば終了。あとでのメールフォローや追加相談は受けないというルールです。あくまで、単発です。
いずれも真剣勝負ではありますが、その場で完結する単発であるスポット税務相談に比べ、継続性が強い税務顧問は、その継続さにいくらか料金をいただいています。
顧問の場合、もしかしたら、メール相談はよく来るかもしれません。あるいは各相談回の相談時間が長引くかもしれません。(顧問の場合、長いと4時間程度になることもあります。あまり長引く場合のみ、別日で料金をもらって対応することもありました。)
まぁ、いろいろ考慮しないといけないわけです。
単発か、継続かで値決めは変わってくるものと思っています。
値決め。相談内容の検討の難しさ。
もうひとつ、値決めをするうえで考慮したいのが、相談内容の検討の難しさです。
隠しメニュー?として、税務以外の相談メニューも設けています。
税務以外に関するご相談と称して、メニュー化しています。
今日のブログテーマである、値決めやブログの書き方、ホームページの文面をどうするかといった様なことをはじめ、私が普段やっていることで税務に関すること以外というざっくりしたメニューです。
ちなみに、申し込みはこれまでありません。でも、全然受けていますよ・・・!
税務の場合は相談を受けて、こちらから明確な答えを提示することを求められます。
ただ、こちらのメニューは基本的に明確な答えを出すものではないと思っているところがあり、それなりの料金設定にしています。
もちろん、どうしたら良いかという案は提示しますが、基本的には私がどうやっているか、どういう風に考えたらいいかといった風向きを示すような感じと捉えています。
こちらで相談内容を余程に検討して明確に示すか、方向だけ示すかは、値決めに影響させる価値はあると考えています。
値決め。まとめ
ひとり仕事として税理士業をやるなかで、どう値決めをしているかという話について、書いてみました。
やはり、今日ブログを書くに当たって値決めについて考えてみたところ、値決めは難しいなと思いましたね。
ただ、単発か継続か、検討の難しさで、ある程度値段を決めています。
あと、あえてこだわっていると言えば、税込にしているところはあります。
税込は、支払金額です。これは、税抜を見せて後から税金分が高くなるのは、なんだかなと思っているからだったりします。
あまり、姑息なことは好きではなく、良くも悪くも正攻法を好むのが私のやり方です。
値決めはこうして難しいですが、楽しいものでもあります。
考えて考え抜いた末の値段。それが自分の値段です。