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経理の結果みるべき数字は、売上か利益かお金か?簿記が分からなくも、まずはこれだけ見れば大事なことが分かる。

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経理をやった結果、どの数字を重要視すれば良いか分からないという話を聞きます。

それは売上か、利益なのか、あるいはお金(キャッシュ)か。

そのそれかひとつで良いわけではなく、意識すべきはすべてです。

その3つすべてのうち、まず見るべきポイントをおさえました。

スナフキン

売上か利益かお金か

きちんと経理をやれば、売上から経理までの集計で、日々の業績と期間の業績は数字となって現れます。

経理は税務署への確定申告のために行うことが目的なのではなく、その数字を自身で活かすことが大事になってきます。

そこで、難しい経営分析、財務会計の考え方を学んで・・・をやると、面倒になってしまいます。

そういった勉強は知っておくにこしたことはないのですが、まずは目で見て分かること・自分が見て気になるところから数字を見るようにしたほうが良いです。

見てすぐ分かる数字といえば、

・売上

・利益

・お金(現金や預金残高)

の3つがあります。

この、どれを見れば良いか?

まずは見て分かるところから、3つすべてに意識するようにしましょう。

まずは売上を見る

経理をした結果、試算表や決算書を作ると、トップに現れる売上。

いくら売ったのが分かる数字です。

売上がすべてのスタートであり、売上があるから事業が継続できます。

売上を見るときは、

・期間の売上はいくらか

・目標があるなら、目標との比較

・前年、前前年との比較

などの見方があります。まずは、これくらいで良いでしょう。

では、売上だけを見れば良いかと言うと、そうではありません。その売上をとるためには、経費がかかっています。結果、いくら儲かっているのかを見なければいけません。

それが、利益です。

売上 - 経費 = 利益

で計算されるのが利益。

売上を見たら、利益を見てみましょう。

利益を見る

売上から経費を差し引いて計算された利益。

これが、その期間の売上から儲けることができた数字です。

この数字が、見るべき「ひとまずのゴール」といえます。

見るべき利益は、

・売上総利益(売上 - 売上原価)

・営業利益(売上総利益 - 営業経費)

だけを意識しておけば良いでしょう。

特に、フリーランスの方・ひとり社長の会社や従業員数名の会社であれば、利益はこの2つを重視して見て行けばよいと思います。ひとまず、これだけ見れば十分です。

売上総利益は、売上から仕入にかかった仕入原価を引いて計算します。モノを仕入れて売る事業なら、いくら売って原価はナンボで単純にいくら儲けたかをこれで見ます。

モノを仕入れない(コンサルティングなどの)仕事の場合、仕入がないので売上がそのまま売上総利益になったりします。

そして、営業利益がいくら儲かったを見るうえで大事な数字です。

売上を得るためにかかった多くの経費(営業経費)を売上総利益から引いて計算します。

営業利益を見ることで、いくら儲かったが分かります。

売上の数字だけを見ているだけではいけない理由は、ここにあります。

「売上は上がっていたか、経費がかかりすぎて実は赤字になっていた」

ということがあるからです。

これが戦略的なもの(次期以後に取り戻せる)であれば良いのですが、意図せずそうなっていることは少なくありません。

・思っていたより経費がかかっていたのか

・そもそもの売上の価格設定にミスがあったか(薄利多売を狙うと、起こり得る)

このあたり、注意しましょう。

これで一安心・・・と思いきや、実は利益だけ見ていてはいけません。お金(現金及び預金残高)もしっかり見ていく必要があります。

一番大事なお金を見る

売上、利益、お金とあるなか、お金が一番大事だと思っています。

売上も、利益も、最終的にはお金にたどり着くための経過に過ぎないからです。最終的にお金を手にするために、売って、利益にします。

ここで、ひとつクエスチョンをもらうことがあります。

「利益が出ていて儲かっていれば、それは(イコール)お金があるということじゃないか?」

と。

(売上 - 経費 = 利益)

なら、確かにそう見えます。利益イコール現金残ともいえそうです。

ただし、これはすべてのお金の収支を、現金か預金でもらい・払った場合にイコールになります。

経理上、売上はお金をもらったかどうかではなく、

・モノを引き渡した

・サービス提供をした

というタイミングで売上になります。お金をもらっていなくても、売上が立ちます。

たとえば、掛け払い(ツケ)をやれば、売ってもお金は翌月入金ということもあります。

カード決済をしているお店であれば、サービスを提供してもお金は翌月にカード会社から入ってきます。

一方で、経費である支払いは、その多くが購入時か先払いであったりします。

こうなると、もらうお金と払うお金のバランスが悪いのです。下手をすると、支払が先行する一方で入金が追い付かずショート・・・ということもあり得ます。

これが、黒字倒産というやつです。(数字上は利益なのに、お金が工面できないために事業継続ができない)

また、売ったりサービス提供をいてはいても、払いの悪い相手に当たると、代金を支払ってもらえないということもあります。これは、最悪のケースです。

売上になっていても、利益となっていても、お金が残っていなければ話にならないというわけですね。

経理の結果、どの数字を見れば良いかとなったときに、売上・利益・お金のすべてを見ましょうというのは、それぞれに意味があって、一つだけでは完全ではないからです。

それぞれの死角を補完し合うので、売上・利益・お金の3つをすべて見ていくようにしましょう。

編集後記

正月明けからは、年末調整と法定調書の続き、対応。

クラウドで見させていただいている会計データのチェックなどで日々が過ぎ・・・。

おっと、年始にやろうとしていた自分の申告がまだでした。今週中にまとめ、完成させます。

ブログ、年始から再始動始めてから、コメントもらったり反応いただいたり、意外と見られているなと実感・・・。引き続き、か、書きます。


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
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