個人事業・フリーランスの確定申告であれば、事業をしている自分自身で経費を決め、落とす判断をする必要があります。
経費を落とす基準は、「それは仕事なのかどうか」良く言っている話です。
とはいえ、経費の判断はそれだけでは難しく、時に入れて良いか迷うものがあるのも事実。
こうした、入れて良いか迷う経費があるとき、それは経費に入れないことにしています。
税理士の確定申告でも、迷う経費はある。
年が明けて、2月、そして3月。
この時期は個人事業やフリーランスの方は確定申告をする時期となります。
そして、個人事業である税理士も、同様に一個人として確定申告をします。税理士でも、その過程で経費の判断で迷う時はあります。
経費については領収書をまとめておいて、月ごとに入力していくようにしています。
こうして、経費の領収書を整理してまとめるときに、引っかかることがあるわけです。
「これは入れない方が良いかな?」と。
基本的に、経費として支払っているものがほとんどなので、全体としては少ないものですが、経費とはしないほうが良いかなと思えるものが、数点出てきます。
今回出てきたのは、書籍代の領収書が二点と、セミナーの参加費一点。懇親会の領収書一枚でした。
書籍については、仕事に関係はするけれど、仕事じゃない感がしました。自分の中で。セミナーについても同様です。
懇親会については、多士業懇親会ではあったけれど、特に仕事感なかったと思い出しました。
このように、経費にするか迷うものがあったときは、それは経費から外すことにしています。迷ったいくつかも、外しました。
迷う経費は外す。こうしている理由は簡単。正しい経費判断をすることで、正しい仕事観を養えると考えているからです。
明確な経費判断⇔明確な仕事観
ある支払いについて、経費にするかどうか迷うということは、それが仕事であるかどうかで迷っているのと同じです。
「経費 = 仕事」なので、仕事であれば経費であり、経費であるなら仕事である必要があります。
仕事に関係するものとしての経費を判断するうえでは、明確に仕事であり、経費と出来るものを経費にしたいと考えています。
「これは仕事とはちょっと違っていたかな・・・」と思えるものがあったとして、判断に迷ったとき、「まぁいいか。だいたい仕事かな」と判断すると、仕事・経費の判断が曖昧になってきてしまうからです。
経費を考えることは、同時に仕事を考えること。
経費の判断が明確であれば、仕事に対しても明確でいられます。
「これが仕事だ」という感じに。
結果、経費の判断がより洗練されることになります。仕事と経費判断、両方の質が高められます。経理処理も、ストレートに経費と出来るものだけが経費になります。
これがあれば、仮に税務調査で経費について尋ねられても問題ないでしょう。
また、後を振り返っている時間はない、個人事業やフリーランスの方。
迷う経費を外す意味は、もうひとつあります。
迷う経費を外すことで、次へ行ける
個人事業・フリーランス。自身で考えて、自身で動きます。
後ろを振り返っている時間は、そうありません。
だからこそ、経理処理・確定申告についても、スパっと決めて次に行くことが大事になってくるのではないでしょうか。
迷う経費を外すことは、これに寄与することが出来ます。
迷う経費を入れてしまった場合、何となくしこりが残るというか、後に何かを残した状態でフィニッシュしたような感じが否めません。
もしかしたら、「税務調査で何か言われるかも」と思うかもしれません。
迷う経費を外すことは、こうした実際起きうる問題まで含めて、後腐れしないためにも意味があります。
迷ったらやめておく、これは仕事でも経費でも共通するところがあります。
すべてがすべてではありませんが、迷った経費は外すという判断もアリです。まだ進めている最中であれば、一つの判断基準として、ぜひ。
編集後記
今日の午前中は、所属税理士支部主催の納税相談会に参加してきました。
給与・年金の方向けに、国税庁の確定申告コーナーを使って電子送信まで行うものでした。
今年は、3月にスーパーアリーナでの相談会にも参加予定です。