ホームページや情報が充実していない税理士。
どう選べば良いかわからないという方も多いかと思います。
今回は、税理士はどう選んで、どう決めるか、という点について話を進めたいと思います。
右奥 関東信越税理士会が入るOLSビル
漠然と依頼すればなんてこともない
中小を中心とした多くの会社は、税理士に会計や税金の計算、申告について、依頼しているでしょう。会社が依頼する場合、税理士がしてくれることは、漠然といえば会計・税金。
会計・税金について扱う、といっても、税理士それぞれが行うことは千差万別でもあります。
社長や経理税務担当者が何を望むのかにもよりますが、ケースによっては本来期待していることとは異なる場合もあるかと思います。
税理士に依頼する際、漠然と、自分が何を求めるかある程度はっきりしていかないと、だいたいは資料を預け、記帳をしてくれて、税金の計算・申告はしてくれるが、コミュニケーションはほとんどないということになりかねません。
ただ書類を作ってくれるだけで、何の相談もできないという感じですね。
これに関しても、依頼する側がドライにそれでOKという場合はかまわないのですが、そうでない場合、ある程度、仕事の話を密にしたい、という場合や、相談を細かくしたいという場合には、違和感を感じながら依頼し続けることになります。
税理士はどう選ぶか
まず、税理士はどう選べば良いか。
税理士は、いまだに自分のホームページを持っていないというのが大多数であり、どの税理士がどういう人で、どういうことをしてくれるのか、確認することが困難な現状です。
とはいえ、少ないながらホームページを持っていて、事務所の概要や仕事の内容について書かれている税理士もいます。そこで、その税理士が何をしてくれるのか、大枠は分かるかもしれません。
ここで、そのホームページの税理士が、そういう仕事を提供してくれるから、他の税理士も同じだろうと思ってはいけません。その考えで近所の税理士に頼もうとすると、全然違う対応をされたりもします。
それでは、紹介が良いか?税理士紹介会社や色んな機関からの紹介、知人の紹介。
紹介も実はミスマッチを生みやすいです。紹介者を介するわけで、依頼者は税理士を自分では選べていないからです。その相手が何をしてくれるのかよく分からずに、詳細は初回ミーティングで確認するという流れになりがちだからです。
初回ミーティングをしてしまうと、税理士側はもう契約を前提で話を進めてきますし、なかなか依頼者側は断りにくく、違和感を感じつつも契約してしまう、というケースも多いかもしれません。保険や家電の購入なら、いったん持ち帰って考えたりしますが、その時間が作れずに契約し、その後ずっと違和感を感じながら仕事を依頼し続けることになってしまいます。
そうならないために、ホームページがある税理士なら、事前にその税理士がどういう人となりか、仕事はどういうことを受けてくれるかを調べ、遠方であるとか気にならないのであれば連絡をとって話を聞いてみる。
紹介の場合でも、事前情報がたくさんあるときは、まだマシかもしれません。その情報で気に入らないことがあれば、初回のミーティングをしなければ良いですし。
そして、結果として初回のミーティングをしたら、感触が良ければ契約しても良いし、違和感を感じたら一旦持ち帰って考えるようにしたほうが良いでしょう。いまいちなら、なにか理由をつけて断ってしまうのが今後のためでもあります。
初回ミーティングで話して決める
いざ、税理士を選んで、初回の相談・ミーティングとなったら、そこで税理士にしてほしいことがあったら話したほうが良いです。してほしいことが分からなければ、どういう感じでやっていきたいか、だいたいの雰囲気を話すだけでも良いかもしれません。
してほしいことが明確な場合なら
・経営の相談をしたい
・会計税金について学んでいきたい
・節税対策をメインで頼みたい
など。
もし、してほしいことがまだ明確でないなら、いろいろ話しながら進めていきたい。毎月ミーティングしたい。など、どう進めていきたいかだけでも感触は得られると思います。
ただ、ここで自分が何をしてほしいか、どういう雰囲気・流れでやっていきたいかを話したときに、何を言っているのか理解してもらえていないと感じた時や、ほとんどその時点で話を聞いていなくて上から目線で見てくる税理士もいるので、その場合は、その時点で依頼はしないほうが良いでしょう。今後も状況は変わりません。
税理士に何をしてほしいか、ということも重要ですが、人と人として、まずは人間性が合うかどうかも見ながら決めていくべきではないでしょうか。会社の重要な数字を信頼して託して、長い付き合いを望むならなおさらでしょう。
仮に、初回相談で断っても大丈夫です。税理士には守秘義務があるので、数字など、外部に故意にばらしたりすれば処分の対象となりますしね。
すでに依頼していても、その軸を大切にしよう
ここまで、最初に税理士をどう選び、どう決めるかについて話を進めてきました。
この考え方・軸は、すでに会社や事業を続けていて、税理士に依頼をしているという場合でも、応用できるものです。
すでに依頼しているが初めから違和感があって、徐々にその違和感が大きくなった。あるいは最初は分からなかったが、だんだん何を税理士にしてほしいか明確になってきた、など、経営を続けていく中で、税理士と接しているなかで分かることもあります。
税理士側か依頼者側か、いずれか、あるいは双方が不満を持っている場合、バランスが崩れているのでなかなかうまくやっていくのは難しいでしょう。そもそも無理やり、うまくやっていかなければならないというのも、おかしな話ですしね。
すでに依頼していても、お互いのためになるなら考えてみても良いでしょう。
もし、しっかり話を聞いてくれる税理士であるなら、今後はこうしたい、ああしたいと話すのも策です。違和感があってもその違和感が消せるならそれにこしたこともありませんしね。
編集後記
昨日は、4時すぎに起きてブログを執筆、6時くらいにあげて、ランニングへ。
本来はこの流れが理想ですが、ブログのネタ、構想の仕込みがやや甘いせいもありますが、時間がかかってしまっています。早く起きれても4時が限界ですしね。
ブログネタ・執筆、しっかり詰めます・・・!