[セミナーレポート]感覚でつかむ会社の税金会計セミナー


10月14日の午後に、セミナー「感覚でつかむ会社の税金会計セミナー」を開催しました。

会社を経営されている方であったり、これから会社をはじめるといった方々に向けて、いちばん分かりやすく税金会計を伝えるにはどうすればよいのか?

それを伝えるためには、税理士として自分自身が税金会計を考えるときにどう考えているのか?自分自身はどう理解しているのか?普段は自分のなかで感覚的に処理していることも、一度その感覚を引っ張り出してきて、どういうものなのか文字にして認識してみることが必要となってくるのではないかと思い至りました。

そのなかでも実際に説明に役立ちそうなポイントを集めてみて、いくつかの項目を作り、会社の税金会計は「こう考える」といったトピックをいくつかに分け、それぞれのトピックを解説していきながら、それらに関係する実務上問題になる論点をいくつか提示しながら、その解説もして税金会計への理解のベースを作っていただく、というセミナーでした。

スポンサーリンク

税金会計を学ぶ目的はなにか?

まずは、会社を経営するうえで、税金会計を学ぶ目的はなにか?というところからスタートしました。

やはり、なにかを学ぶというときは、いかに主体的に物事を進められるかということが重要になってくるものです。学ぶ目的が明確になれば、学ぶ姿勢も変わってきます。

今回のセミナーは、感覚でつかむことを目的としていますが、実際にどう感覚でつかむのかという部分は、税金や会計って、「こんなこと・あんなこと」といった感じで大枠を把握してもらうもので、大枠を把握してもらったうえで、「まずはこういうもので、こんな感じか!」と全体的にどういうあり方なのかを理解してもらうようにしました。

学ぶ意味を明確にする+「会社の税金ってこんな感じで考える」

目的が明確であれば、学びや理解も進みます。そして、そのスタンスに立った後で、あくまで会社の税金会計はこういうカタチという説明をしていくことで、税金や会計へのハードルはそこまで高くならずに、学びに取り組めるというものです。

学ぶ目的としては、学んだことをどう活かすか?に尽きます。

・会社の数字を知り、経営に役立てる

・税務調査、節税対策

・数字に強くなれば、経営者マインドは高まる

などについて、お話をさせていただきました。

単純に、税金や会計を知っていれば会社の数字を読めるわけで、自分であれこれ考えて経営に役立てることはできます。

税務調査や節税対策にも、一役買うことはできるでしょう。

そして、そもそも数字に強ければ、経営者としてある程度の自信を持って経営に臨めることとなるかと。

まずは、目的からスタートしました。

感覚的に学ぶとは、どう学ぶのか?

会社の経営者である方は、税理士や会計士などの職業会計人とは異なり、税務や会計に関するすべての論点をくまなくおさえておく必要はないでしょう。

自身の経営上、関係のある部分についておさえておけば良いわけです。

それならば、小難しい税金の本を読んで、要件や数字を細かく覚える必要はもちろんないかと思われます。

会社経営実務にダイレクトに通ずる税金会計の論点のみを学び、理解すればそれだけで事足りることになるはずです。

そのためにはどうすべきか?

そのために、会社の税金会計がどういうものであるかという大枠をとらえてほしいということで、お話をさせていただきました。

具体的には、

・会社の存在理由を考えてみよう

・会社税務の考えは、既定路線を好む

・会社の経費は起承転結で考える

などなど。

大枠の説明としては、税金会計をたとえ話で「どうだろう?こういうものかな?」という問いから理解をしてもらい、こういう構造になっているのか!と思ってもらうことからスタートし、そのうえで、ひとつひとつのエピソードに関係する経営実務に実際に関係する税務トピックを説明しながら、大きな森を見てから、その森の木々をいくつか見ていくような作業をしていきました。

セミナーのなかで、既定路線の項目のひとつとして、役員給与の改定について触れましたが、このあたり参加者の方々は知っているようでよく分かっていなかったというお話も聞くことが出来、今後は重点的に論点を充実させるべき点も浮き上がってきました。

また、経費の起承転結の項目では、経費がいかに起承転結が命かという話をさせていただきましたが、参加された方のなかに社会保険に詳しい方がおり、社会保険という分野でも同じような考え方はあるというお話も伺え、分野は違えど筋としては同じようなことがあることが分かり、関係分野のみならず、いろんな分野や論点の考えが、税務にも通ずるところがあるという気付きも得られましたね。

ベースを作り、次の理解へ

こうして、感覚的にでも、「こういうものか!」ということにつながるお話をさせていただいたうえで、これに関係する税務トピックをお話することで、「こうつながるわけね!」となっていただくことを何周かしていくなかで、少しでも会社の税金会計に関するベースを作ってもらうことが、今回のセミナーのゴールとなります。

このゴールをまたスタート地点として、その周回した理解を、次の経営実務での疑問にぶつけることで、基本的な考え方がまたそれぞれの税金や会計の問題へと直結し、こういうことだからこうなんだという、数字や文字だけによらない、より深い理解へと繋げる事ができるわけです。

今回、実際にセミナーを通して、参加者の方々からいただいたお話のなかから得られるものも多くあり、今後は内容の充実を図りつつ、セミナータイトルやコンセプトにも若干の改良を加えつつ、次回の開催に向けて準備を進めていこうかと考えています。

年内に、今回の改良版か、別タイトルで一本セミナーを予定しています。

案内は今月中にリリース予定です!

編集後記

14日、金曜日はセミナーを開催しました!

セミナー後は懇親会でした。

セミナー内容や進行に関するフィードバックをもらいつつ、いろいろとお話できました。

セミナー主催までの2週間くらいは少し頭が重かったのですが、終わってみれば全て過ぎ去っていましたね。また繰り返し繰り返しです!


クラウド会計ソフト対応の税理士 野田翔一です

さいたま市大宮にてクラウド会計ソフトを専門をはじめとしてサービス提供をしている税理士です。クラウド会計ソフトを使った経理の効率化、請求書や給与ソフトとの連携で経理を楽にする提案・キャッシュレス対応へのアドバイスなどを得意としています。税務顧問・スポット相談いずれも対応しています。 税理士野田翔一税務コンテンツHPはこちら 代表プロフィール税務顧問 スポット税務相談 クラウド会計導入コンサルティング
スポンサーリンク